iPhone 13シリーズ4機種の予約は、中国時間17日20時に始まった。EC事業者の発表や国内報道によると、EC大手JD.com(京東商城)での予約台数は1時間で20万件を超え、アリババのTmall(天猫)も30分で在庫切れになった。
アップルのオンラインストアに至ってはアクセス集中でサイトが一時ダウンし、21時ごろには中国SNSのウェイボ(微博)で同トピックがトレンド1位となり、「支払いまで行ったのにフリーズする」「やっとつながっと思ったら在庫切れ」などの投稿が殺到した。
アップルをはじめオンラインショップは1日以内に在庫が補充されたが、17日に予約したとしても発売日の24日に手元に届くかは微妙で、iPhone 13 Proを注文すると、発送まで4〜5週間と表示される。
コロナ禍が長引き、中国市場頼みが強まっていることを反映するかのように、ティム・クックCEOは21日、ウェイボに「中秋節おめでとう」などと投稿。18万近い「いいね」を集めた。同時に、クックCEOがiPhone 12 Pro Maxから投稿したことについても、「CEOなのにまだiPhone 13を使ってないのか」と突込みが入った。
アップルのティム・クックCEOによるウェイボ投稿。iPhone 12 Pro Maxから投稿したことも明示されている
シャオミが社員122人に「3億円」特別ボーナス、ファーウェイ失速で絶好調
中国のIT企業は、桁外れのボーナスを奮発することがある。最近は、ファーウェイの失速で漁夫の利を得ているスマホメーカーのシャオミが、1人当たり3億円を超える特別ボーナスを支給し話題になっている。中国のメガIT企業が何かの節目に特別ボーナスを支給するのは、珍しいことではない。
トランプ後も制裁継続、世界巻き込む半導体戦争へ<ファーウェイの現在地・上>
米中貿易戦争の象徴となった通信機器大手ファーウェイへの制裁から2年。5G、スマートフォンの両方で動きを封じられたが、同社製端末の内部には日本企業製の部品が多く使われ、制裁は日本も含めた世界の半導体不足をも招いている。米中でなお繰り広げられている攻防と、手足を縛られたファーウェイの生存戦略を全3回に分けて紹介する。
米国のWeChat禁止令で「ファーウェイが伸びアップルが失墜」の可能性
トランプ米大統領が8月6日、「TikTok」のバイトダンス、「WeChat(微信)」のテンセントとの取引を、9月下旬から禁止する大統領令に署名した。TikTokは想定内だが、サプライズなのがテンセントだ。WeChatがアプリストアから削除されれば、iPhoneの出荷台数は25%以上減少するとみるアナリストもいる。
英が一転5G排除、中国ファーウェイに迫る次の「Xデー」
7月14日、英政府が5G通信網からファーウェイを排除すると発表した。欧州各国はアメリカによる同社排除以降、中国との関係を深めたが、コロナ禍で悪化した対中感情などが背景にあると見られる。また同社は2020年前半の決算を、英政府発表の前夜午後11時すぎにひっそりと発表しており、カナダで拘束中の孟副会長の2度目の審理日「Xデー」が近いともされている。
Clubhouseに関わるAgoraとZoom、2人の中国系創業者の意外な接点
ブームは一段落したが、現在も順調にユーザー数を伸ばす音声SNS「Clubhouse」。当初は、海外SNSを制限する中国でもアクセスできたため、関係者が試し、論評し、模倣する結果となっている。またアプリの音声技術を提供する中国企業「Agora(声網)」と、Zoomの創業者の意外な接点も見えてきた。
バイトダンスとオラクルの説明にズレ〜 TikTokは米中どちらの企業なのか
中国バイトダンスのショート動画アプリ「TikTok」と、米オラクル、米ウォルマートとの技術提携案が今月19日、トランプ大統領の「原則承認」を受けた。しかし、バイトダンス、米企業2社の発表文のニュアンスにずれが生じており、TikTok新会社の立ち位置を巡り、憶測や波乱の芽を生んでいる。
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