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» 2004年06月03日 20時54分 UPDATE

the Microsoft Conference + expo 2004MSが考えるWindowsがLinuxに勝る理由

マイクロソフトの北川裕康氏(市場戦略グループシニアグループマネジャー)は、「the Microsoft Conference + expo 2004」でLinuxと比較したWindowsプラットフォームの価値を説明した。

[堀 哲也,ITmedia]

 「マイクロソフトが認識しているLinuxとの違いは2点ある。セキュリティとTCOだ」。マイクロソフトの北川裕康シニアグループマネジャー(市場戦略グループ)は6月3日、「the Microsoft Conference + expo 2004」でLinuxと比較したWindowsプラットフォームの価値を説明した。

 北川氏が示したAccentureの調査によれば、現在のIT投資は70%が既存システムのメンテナンス投資に費やされている。理想的な投資バランスは45%が新規投資に回る状態とされ、マイクロソフトは「このメンテナンス投資を削減し、新規投資を増やしてほしいと考えている」(北川氏)。Windows Server 2003の発表時には「Do More With Less」の標語を掲げていたが、これはその考え方を表したものだ。

 同氏は「雰囲気だけでLinuxを選択するのではなく、数字で比べてほしい」と語る。数字の事実で比較すれば、WindowsはLinux以上の価値を提供しているというのがマイクロソフトの主張だ。

 北川氏が第一に指摘するのが、セキュリティの観点。同氏の示す脆弱性の数を比較したグラフでは、Windows 2000は脆弱性が2002年37個だったものが2003年には29個になり、Windows XPでは31個が28個に減少している。それに対しRedHatでは2002年87個だったものが2003年には100個へ増えている。Sunも同様に増加している。

 「ソフトウェアは人間が作っているものだから、なかなか脆弱性はなくならない。Liunxでも大きな問題だ。当社ではWindowsだけでなくセキュリティは業界全体の問題と認識している。しかしマイクロソフトは他社よりも圧倒的に使用数が多いため、より高いものが求められる」と北川氏は話す。

 また、国際標準化機構(ISO)のIT製品のセキュリティ機能を認証する「Common Criteria Certification」で、Windows 2000が商用レベルの最高の評価となる「EAL4」の認定を受けていることも紹介。「商用UNIXも一部を除いてEAL4になっている。Linuxは高いものでEAL3、多くはEAL2でしかない」(北川氏)。すでにWindows Server 2003でも取得のプロセスを開始しているという。

 次に指摘するのは、総所有コスト(TCO)だ。ここではIDCの調査を引き出し、5年間のTCOメリットを5つのサービス(シンプルWeb、ファイルサービス、プリントサービス、ネットワークサービス、セキュリティサービス)で比較した結果を説明した。単純なWebサーバ以外の4サービスでWindowsの方が低いTCOだったという。

 「5年間の総所有コストではLinuxよりWindowsの方が11〜22%費用が安い。ITの全体でOSが占めるコストは5%以下ともいわれ、スタッフの教育などにかかるコストがほとんど。初期コストでなく、総コストで考える必要がある」と北川氏は言う。

 「新聞でLinuxは無償基本ソフトと冠されるが、ディストリビューションは有償。無償なのはカーネルの一部に過ぎない」。実際に米国のセブンイレブンは、Windows NT4で稼動する5800店舗のコア分散リテールシステムのアップグレード時に、TCOスタディを実施した結果、Windows Server 2003の方がLinuxよりも20%安価だという評価を下したという。このTCOスタディは、現在日本でも行える体制を整えているという。

 また、設計思想が一貫しているWindowsの方が寄せ集めのLinuxディストリビューションよりもイノベーションの点で優れているとしているが、ソースコードを見られるモデルは同社でも大切だと考えており、シェアードソースイニシアティブを紹介した。だが、「ほとんどの顧客はソースコードが見えるかどうかは問題にしていない」と北川氏は話した。

 同氏によれば、ユーザーが評価するマイクロソフトの優位性は3つに集約される。Visual Studioとアプリケーションの数、エンジニアの調達コストが安い――という点だ。

 同社は、2月から客観的なデータに基づき、ユーザーに正しい比較をしてもらおう、と「Get The Facts」キャンペーンを展開している。

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