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» 2004年10月14日 17時19分 UPDATE

IBMがEclipse 3.0ベースの「Atlantic」を発表

IBMのRational Software部門は10月13日、「Atlantic」のコードネームで呼ばれていた「Rational Software Platform」を正式に発表した。オープンソースの開発フレームワーク「Eclipse 3.0」をベースとしている。

[IDG Japan]
IDG

 IBMのRational Software部門は10月13日、「Atlantic」のコードネームで呼ばれていた「Rational Software Platform」を正式に発表した。同社によると、過去4〜5年間で最も重要なリリースだという。同プラットフォームは、IBMのサーバソフトウェアシリーズ全体にわたってソフトウェア開発の統合化を進めるのが狙い。

 この新プラットフォームはオープンソースの開発フレームワーク「Eclipse 3.0」をベースとし、企業内開発者とサードパーティーデベロッパーが、IBMの既存のソフトウェア開発製品を補完するプログラムを作成するのを支援することを目的とする。

 IBMのRational部門ゼネラルマネジャーのマイク・デブリン氏は、10月13日午前に行われた記者会見で次のように語った。

 「このリリースの狙いは3つある。まず第1は、IBMがRationalを買収したときに描いていた構想を完成させることである。第2は、業務主導型開発というコンセプトの基盤となるオンデマンド戦略に移行するユーザーのニーズにこたえること。そして3番目は、使い勝手および新標準のサポートという面で多数の改良を提供することだ」(デブリン氏)

 デブリン氏によると、新リリースはIBMの包括的目標の具体化を意味するものでもあるという。その目標とは、共通の技術ベースを通じて同社の製品投入の迅速化、使い勝手の改善およびTCO(総合保有コスト)の削減を可能にする共通コンポーネントセットを提供することだ。

 「これは、WebSphereをベースとする技術、Tivoliをベースとする技術、DB2などの技術との連携を目指した包括的なIBMソリューションの一部となるもの。最も重要なポイントは、ユーザーが達成しようとする結果を業務という視点から定義できるようにすること、そして開発と投資の管理を通じて開発状況を具体的に把握できるようにすることだ」とデブリン氏は話す。

 IBMは今回の発表会で「Ready for IBM Rational Software」も紹介した。これは、開発者が作成したソリューションを「IBM Software Development Platform」と連携するためのプログラム。

 IBMはさらに、業務、開発、運用の各チーム間の連携を改善することを目的とした新製品も披露した。

 その1つ「IBM Rational Portfolio Manager」は、ITプロジェクトの優先順位付け、プランニング、管理および評価を行うためのライフサイクル管理ソリューション。業務/開発担当マネジャーがITをビジネスとして管理することにより、IT投資の価値を最大化することを可能にする。IBMの広報担当者によると、開発マネジャーが開発部門を1つのビジネスのように運営することにより、IT投資の価値を最大限に引き出せるようにするのが同製品の狙いだという。

 「IBM Rational Software Architect」は新しい設計・開発ツールで、同社の広報担当者によると、ソフトウェアアプリケーションアーキテクチャのあらゆる側面を効果的に指定・管理するのに役立つという。アプリケーションのアーキテクチャが設計通りに構築されているか確認することが可能で、これによりソフトウェアの品質を改良することを目的とする。

 「IBM Rational Software Modeler」はUML(Unified Modeling Language)2.0をベースとした新しいビジュアルモデリング・設計ツールで、システムをさまざまな視点から文書化/表現することができる。アーキテクトやシステムアナリスト、デザイナーが仕様やアーキテクチャを明確に定義し、ステークホルダーに正確に伝えるのに役立つという。

 「IBM Rational Manual Tester」は手動テスト用のソリューション。手動式テストを作成・実施する技術を持った業務アナリストやテスター向けで、ソフトウェアの変更による影響を少なくすることができるという。EclipseプラットフォームをベースとするManual Testerは、分散したチームが利用できる信頼性の高い手動式テストを作成するのにも役立つ。

 これらの新製品は12月3日からオンライン版の提供が開始され、12月31日までに全製品がパッケージとして出そろう予定。

 IBM Rational Software Architectの価格は1ユーザーに付き5500ドルで、IBM Rational Software Modelerの価格は1ユーザーに付き1795ドル。IBM Rational Manual Testerの価格は1ユーザーに付き1500ドル。「IBM Rational Web Developer for WebSphere Software」の価格は1ユーザーに付き1000ドルとなっている。

 「IBM Rational Application Developer for WebSphere Software」の価格は1ユーザーに付き4000ドル。「IBM Rational Functional Tester」および「IBM Rational Performance Tester」の価格は、それぞれ1ユーザーに付き4120ドルおよび1500ドル。

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