「BIのROIはファジー」と語るCognosのCEO(2/2 ページ)

» 2004年10月25日 12時53分 公開
[IDG Japan]
IDG
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アッシュ 良いことです。Cognosは常にデータの民主化の必要性を説いてきました。つまり、データを温室から取り出し、意思決定のために必要としているユーザーの手に渡すことです。ユーザーがネットワークにおけるハブとなり、人間の介入を必要としているところにデータを迅速に動かすことができるようになります。

――では、現場が混乱することはないとIT部門を安心させるために、どのような対策を取るのですか。

アッシュ Cognosでは4年ほど前に――インターネットを使ったBIの普及が可能になった時点で――それについて考えました。IT部門に快くこの作業を行ってもらうために、われわれに何ができるのか? これが、Cognosがプラットフォームを構築した理由です。ユーザーが自社のセキュリティシステム、自社のアプリケーションサーバ、自社のポータルを利用できる――自社環境との統合を可能にし、IT部門が安心できるプラットフォームです。問題は、ユーザー数が1万を上回ると大きくなります。そのうちの1000人はある角度からリポートを見、1000人は別の角度からリポートを見ています。別の1000人はさらに異なる角度からリポートを見ており、それらがすべてIT部門に戻ってきます。これが、エンタープライズ標準化を促す要因となっています。

――BI機能をホスティングサービスとして提供する予定はありますか。

アッシュ 検討しています。顧客が信頼して自社のデータを預けるような特定のアプリケーションがあるかどうか、考えているところです。まだ結論は出ていませんが、興味を持っている分野の1つです。

――イラク戦争に絡んで、米国の政治家が利用できる情報の質について、議論が盛んになっています。政治家が意思決定する上で、助けになる分析技術はありませんか。

アッシュ 真実を一つだけにするというニーズは、関連機関が全データを持つ公共セクターでは増す一方です。つい最近まで、BI機能に関して大企業が標準化を行える技術はなかったと思います。これはニーズで、強い需要になると考えており、もちろんCognosではそれを実現するツールを提供するための作業を進めます。



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