Solaris 10、正式ローンチは15日

米Sunは、大型の新機能を追加、性能強化を図り、Opteronにも対応したSolaris 10を11月15日に正式に立ち上げる。(IDG)

» 2004年11月01日 13時29分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Sun Microsystemsはカリフォルニア州サンノゼのTech Museum of Innovationにおいて11月15日に開くプレス向けのイベントで、Solarisの大幅改訂版を正式に立ち上げる。同社幹部が10月29日明らかにした。このSolaris新版のローンチは、Sunが四半期ごとに行っているNetwork Computing製品発表の一環として行われる予定。

 「Solaris 10」は、既にβテスト用の“アーリーアクセス版”が入手可能だが、新たなエラー検出システム、スケーラビリティを高めたファイルシステムのXFS、診断ツールのDTraceなど、大型の新機能を幾つか備える。また、新たなTCP/IPスタックやマルチスレッド機能の改良などにより、大幅な性能強化も図られる。

 Solaris用のオープンソースソフト開発に当たっているBlastwave.orgのディレクター、デニス・クラーク氏によると、Solaris 10の最も興味深い特徴は、64ビットモードを持つAMDのOpteronプロセッサに、Solarisとして初めて対応した点だという。現行Solaris for x86のデータプロセスは32ビット単位。

 また、N1グリッドコンテナもSolaris 10の新たな特徴だ。これは、Solarisを最大4000の独立したコンピューティング環境(コンテナ)に分割し、これら環境でアプリケーションを実行し、セキュリティや性能を向上させることができる。

 Sunでは、年内にオープンソースライセンス版のSolarisをリリースする計画も進めている。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ