ゾープ・ジャパンは17日、日本市場に向けた初の製品となる「Zope日本語版」のプレビュー版を公開した。国内のデベロッパーに向け、2005年1月からデベロッパ支援プログラムを開始することも発表された。
オープンソースとしても知られているコンテンツ管理システム(CMS)「Zope」。日本における普及を目指して設立されたゾープ・ジャパンは11月17日、日本市場に向けた初めての製品となる「Zope日本語版」のプレビュー版を公開した。
このリリースは、Zopeとして初の公式日本語版となり、インタフェースが日本語化されているだけでなく、日本語版独自機能として、容易なコンテンツ配信を始められるよう「COREBlog」が同梱されている。COREBlogは、Blog機能の統合によって、より多くの人にZopeの良さを知ってもらうのが狙い。
ユーザーインタフェースの日本語化は、英語版のZopeに一切手を加えず、外部ファイルを追加することで実現している。これによってバージョンアップ対応もスムーズに行うことができ、世界的なZope開発のサイクルをそのまま生かせるようになっているのが特徴。
同社は、今回のプレビューリリースに対して改良を加えていき、WindowsやMac OS X対応のインストーラ版や日本語検索機能の統合を順次実現、2005年第一四半期を目処に正式な日本語版として公開する予定だという。
また、Zope日本語版の無償配布によってインストールベースの拡大を図る一方で、Zope開発ビジネスを展開する国内デベロッパーの支援ならびに組織化を展開していくという。
現在は、デベロッパー向けの商用製品「Zope Enterprise CMS」の開発を進めており、2005年上半期をメドに販売を開始する予定。
Zope Enterprise CMSは、Zope上に構築した強力な開発フレームワークであり、本格的な業務システムを開発する際に必要な機能が備わっている。極めて高速に開発が行えるのが特長とのこと。米Zope Corporationと共にゾープ・ジャパンにおいても、Zope Enterprise CMSを主力製品と位置付けて事業を展開していく。
なお、ゾープ・ジャパンは今回のリリースを軸に、前述のようにデベロッパーを支援ならびに組織化する「Zope Solution Alliance(ZSA)」を展開するとコメントした。
第1弾として、「ZSAデベロッパプログラム」を2005年1月より開始する。会費は年間58,000円(税込)とされ、17日より先行登録受付を開始。2004年12月24日までに申し込みを完了した法人ならびに個人については、2005年の年会費を無料とするとのこと。
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