日立ソフトとクラステクノロジー、生産管理ソリューションを共同展開

日立ソフトとクラステクノロジーは、クラステクノロジーが開発「ECObjects」をベースに生産管理ソリューションを開発し、共同展開することで業務提携したことを明らかにした

» 2005年02月16日 18時37分 公開
[ITmedia]

 日立ソフトとクラステクノロジーは2月16日、クラステクノロジーが開発、提供している製造業向け製品「ECObjects」をベースに生産管理ソリューションを開発し、共同展開することで業務提携したことを明らかにした。提携の第1弾として、日立ソフトが原価管理パッケージを開発し、クラステクノロジーへ提供、クラステクノロジーが製品化し、5月から販売を開始する。

 同提携は、クラステクノロジーの製造業の業務ノウハウと、日立ソフトのシステム構築ノウハウを組み合わせ、共同でソリューション展開することで相互の事業拡大を図るのが目的となる。両社は既に、製造業の顧客向けに生産管理システムを受注し、構築に着手しているという。

 ECObjectsを利用することにより、導入企業は製造業における受注、試作、購買、生産のプロセスを、情報共有と情報配信機能を交えることで結合し、製造プロセスの全体最適と、製品開発の競争力の向上を図ることができる。

 システム上では、ECObjectsのJavaコンポーネントのネットワークインフラでシステム基盤を統一し、その上で、それぞれがアプリケーションを構築、同一ブランドで販売する。

 日立ソフトは、2007年度までに、システムインテグレーションにかかる費用を含めて60億円の売り上げを見込んでいる。一方、クラステクノロジーは、ECObjects のパッケージ売り上げとして、2007年度までに30億円を見込んでいる。

 また、提携の一環として、2004年12月に、日立ソフトはクラステクノロジーの株式を取得し、主要株主の1社となったという。将来的に両社は、会計システムへの連動を視野に入れて「多国籍原価」「多年度原価」「過去遡及原価」などの機能を提供するとしている。また、PLM(製品ライフサイクル管理)などの設計支援システムとの連動も視野に入れ、新たなパッケージ開発も予定している。

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