ニュース
» 2005年03月18日 21時27分 UPDATE

Interview:StrutsとJSFの開発者が「コンポーネント指向」開発を語る (1/2)

StrutsとJSFの産みの親が来日し、コンポーネント指向型の開発アプローチについて語った。「すべての人にオブジェクト指向が必要なわけでない」とマクラナハン氏。

[浅井英二,ITmedia]

Strutsの産みの親、そしてJSF(JavaServer Faces)1.0 の仕様策定リーダーとして知られるSun Microsystmesのクレイグ・マクラナハン氏が3月中旬、「Java Computing 2005 Spring」のために来日した。1995年に産声を上げたJavaは、次の10年に向けて「Ease of Development」(EoD)を掲げ、さらに進化している。JSFに精通し、現在はJava Studio Creatorの上級スタッフエンジニアを務めるマクラナハン氏に話を聞いた。

craig.jpg Java Computing 2005 Springの基調講演に登場したマクラナハン氏。早朝から熱心なJava開発者が集まった

ITmedia あなたは画面遷移とフォーム入力に関するJavaサーブレットフレームワークである「Struts」を開発したことで知られています。Strutsが生まれた背景を教えてください。

マクラナハン 私はSunに入社する前、オレゴン州ポートランドの小さな会社に勤めていました。そこで長距離輸送のトラッキングシステムを構築する仕事をしていましたが、ある日、会社から欧州でもサービス展開できるようにするという当時にしては珍しいプロジェクトがスタートしました。ただ、Webアプリケーションの開発には、まだ、きちんとした「MVC」(Model, View, Controller)モデルがありませんでした。

 そこでJSP(JavaServer Pages)のメーリングリストを購読し、現在ないのであれば、どういう方向に持っていけばいいのか、活発に議論を重ね、Strutsの開発につなげました。

 当初、自身のニーズを満たすべく開発したので、Strutsによって助かる人が数人、あるいはよくて100人か200人もいればいいな、と思っていたのですが、ふたを開けてみると2桁も3桁も違う、多くの人が利用してくれています。

ITmedia そのあなたが、今度はJSF(JavaServer Faces)1.0の仕様を取りまとめました。経緯を教えてください。

マクラナハン もちろんSunが雇ってくれたことが重要なきっかけですね。それはそれとして、私はTomcatの前身であるApache Jserv(Javaサーブレットコンテナ)に関わっていました。その後、Servlet APIとJSP(Java Server Pages)のソースコードをSunがApache JServプロジェクトに対して無償提供したことで、Tomcatが生まれたわけですが、Sunとしてはオープンソースの経験がある人を必要としていたのです。入社後、Strutsの経験を買われ、JCP(Java Community Process)では、さまざまなWeb層に関わる部分を担当したり、JSFのスペックリードを務めたりしました。

ITmedia EclipseとStrutsプラグインを組み合わせ、Struts開発を行うデベロッパーが非常に多いと思います。SunのIDE(統合開発環境)戦略はどうなっているのでしょうか。

マクラナハン Eclipseはご存じのようにオープンソースのIDEです。プラグインによってデベロッパーの特定のニーズにこたえられる仕組みを備えています。Sunにも同じようなことを実現するプラットフォームとしてNetBeansがあります。私が担当しているJava Studio CreatorもNetBeansがベースとなっています。

 われわれのゴールは、基本的なNetBeans単体から、コラボレーションやUMLモデリングの機能が搭載されたJava Studio Enterpriseまで、できるだけ多くのオルタナティブ(代替案)を提供し、選択肢の幅を広げることにあります。

 今回、CreatorもやはりNetBeansをベースとし、企業のデベロッパーが興味を抱かない機能は外し、逆に彼らが必要としているビジュアルデザインの機能を新たに搭載しました。

 われわれの戦略は、選択肢を拡大するのですが、それぞれターゲットとするデベロッパーが必要とする機能をきちんと盛り込んで提供していくことです。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -