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» 2005年05月24日 23時15分 UPDATE

ミラクルと日本ストラタス、「無停止型Linuxサーバ」で戦略提携

ミラクル・リナックスと日本ストラタステクノロジーは戦略提携を発表。この秋をめどに「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」をインストールした「ftServer Mシリーズ」(仮称)を販売する予定。

[西尾泰三,ITmedia]

 ミラクル・リナックスと日本ストラタステクノロジーは5月24日、ミラクル・リナックスのLinuxディストリビューション「MIRACLE LINUX」と、ストラタスの無停止型サーバ「ftServer」を組み合わせる戦略提携を発表した。過去にはセキュリティ分野でも提携している両社だが(関連記事参照)、今回の提携では年内をめどに「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」をインストールした「ftServer Mシリーズ」(仮称)を販売する予定。

 「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」は、ミラクル・リナックスと中国のレッドフラッグ、韓国のハーンソフトが共同で事業展開する「Asianux」プロジェクトで開発している「Asianux 2.0」をコアとするもので、そこにミラクル・リナックスのローカライズを行ったものが同製品となる。現在のスケジュールでは、コアとなる「Asianux 2.0」が7月22日に、その3カ月後をめどに各国で製品としてリリースされる予定。

 Asianux 2.0でRASの強化ポイントの1つとして挙げているCGLの準拠は他のLinuxディストリビューションも基本的には準拠している(リリース時期の関係でどのバージョンに準拠しているかなどの違いはあるが)。また障害解析機能としてLKST(Linux Kernel State Tracer)が挙げられているが、これは過去のMIRACLE LINUXにも採用されていたので、目立って新しいものではない。

 ポイントとなるのは、Linuxカーネル2.6に対応したことと、ftServerに対応したカスタマイズの部分だろう。他のLinuxディストリビューションがすでにLinuxカーネル2.6に対応するなか、MIRACLE LINUX V3.0では一部機能をバックポートしているとはいえ、Linuxカーネル2.4系を使っていた。それがようやく2.6系のディストリビューションになるわけだ。また、メモリミラーリングやSCSIレイヤの強化といったカスタマイズの部分は、米ストラタステクノロジーが「Asianux」プロジェクトに技術連携をした結果の成果物である。

 一方、日本ストラタステクノロジーのftServerは、CPU、メモリ、HDD、PCI、イーサネットなどのハードウェアを2重化し、2つのCPUが同一命令を同じタイミングで同時処理するタイプのサーバ。障害時には片方のコンポーネントを自動で切り離すことでシステムダウンやデータの損失を回避できる。

 また、サポートセンターで24時間システム障害を自動モニタリングし、リモートから診断・管理できる機能も組み込んでおり、Windows上ではファイブナイン(99.999%)を超える連続稼働を実証している。論理的にはハードウェアが1つなので、その点でクラスタ構成とは異なり、クラスタ環境を構築する場合と比べて比較的容易にシステムを構築できる。

 同社は独自のLinuxディストリビューション「ft Linux」を搭載したIAサーバを提供しているが、これと平行して「ftServer Mシリーズ」モデルを販売していくこととなる。

 この提携で狙うのは、従来から日本ストラタステクノロジーとミラクル・リナックスはそれぞれ強みを持っていたテレコム市場とDBなどのミッションクリティカルなシステムへの導入促進である。お互いが新たな市場に対して拡販の機会を得たことになる。

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