トレンドと同じ失敗はしない、マカフィーが検証ラボ設立

マカフィーは、米国ダラスに次ぐ規模の検証施設「Global Double-Byte Lab」を設立し、8月1日より稼動を開始する。

» 2005年07月27日 23時22分 公開
[長谷川玲奈,@IT]

 マカフィーは7月27日、検証施設「Global Double-Byte Lab」を開設すると発表した。ユーザー向けの検証施設「McAfee Global Support Lab」としては米国ダラスに次ぐ第2の拠点であり、日本をはじめとするアジアの2バイト圏のサポートを行う予定。ユーザー個々のネットワーク環境を再現し、マカフィー製品の導入検証ができる。稼働開始は8月1日。

 ラボ開設の背景として、マカフィー 代表取締役社長 加藤孝博氏は「4月23日の出来事で、検証、テストをきっちり行い、クオリファイされたサービスを提供することの重要性が明らかになった」と述べ、トレンドマイクロのウイルス定義ファイルがPCの不具合を引き起こした問題がラボ開設のきっかけの1つになったことを説明した。

 ラボにはマカフィーの全ソフトウェア製品だけでなく、IntruShieldやWebShieldなどのアプライアンス製品、他社製のサーバやネットワーク機器を設置し、単体検証だけでなく統合的な製品検証が可能だという。マカフィーは今回、ハードウェアに約1億6000万円を投資した。

寺村氏 マカフィーの取締役・サポート&サービス本部長 寺村巧氏

 ラボでは、オンサイトだけでなく、リモートでのサポートも提供する。具体的には、リモートで新製品などの操作ができるほか、インストールやトラブルシューティングなど20ほどのシナリオが用意されており、セルフトレーニングやデモンストレーション用として使用できるという。ラボの対象ユーザーは一部のパートナー、MCCプラチナサポート・カスタマーと呼ばれる最上位のユーザー企業、マカフィー社内のエンジニア。

 マカフィーの取締役・サポート&サービス本部長 寺村巧氏は「単なる製品ラインアップではない。一番の利点はリモートでの操作が可能なこと」と語る。「信頼度を上げ、サポートの充実を大きな差別化要因としていきたい」

 今後の展開としては、リモートでのインストール支援やトラブルシューティングなどのサポート、リモートでのインタラクティブなトレーニングの提供などを予定している。

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