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» 2005年07月29日 08時01分 公開

運用管理のベストプラクティス集「ITIL」とは何か?:知らないと恥ずかしい、ITIL超基礎 (2/4)

[東郷茂明(プロシード),ITmedia]

 あまり知られていないが、ITILは英国規格のBS15000として規格化されている。ITサービスマネジメントのプロセス、品質が組織に採用されているかを証明するもので、来年度にはISO20000として国際標準化される予定もある。日本でも既にBS15000の認証を取得した企業が出始めている。欧米では、政府の調達基準の1つとして扱われだし、システム運用のアウトソースを図る際の品質の評価基準としても機能している。

図3 ITILとBS15000、内部プロセスの位置付け

 BS15000実際の認証は、itSMFの認定を受けた監査機関が実施する。認証取得流れは下記のようになる。

1.「理解」

まずはITILやBS15000の内容などに関して理解する必要がある。書籍や研究会への参加、研修・教育サービスの受講などの利用が考えられる。

2.「対象範囲の決定」

認証の対象となる範囲を決定する。組織全体を対象とするのか、特定のサービスを提供している部門を対象とするのか、1つのサービス提供拠点を対象とするのかなどを決定する。

3.「現状分析」

ITILやBS15000の診断項目に基づいた現状分析を行なう。これには、自己診断と現状分析(アセスメント)サービスの利用が考えられる。

4.「プロセス改善」

現状分析結果に基づき、BS15000を取得するにあたって、不足があるプロセス、文書などを組織に導入する。

5.「レビュー」

プロセス改善を行なった後、再度、診断項目に基づき、BS15000の取得の準備が整っているか確認する。

5.「監査」

監査機関の監査を受ける。

6.「認証の取得」

BS15000の場合も、ISOの場合も、定期的に監査を受けそれに合格することが必要だ。

図4 BS15000を取り巻く環境

 BS15000は、組織がITサービスマネジメントを採用していることの証明になるが、認証を取得するにあたってまず検討しなければならないのは、BS15000が、逆に、サービスの品質を低下させ、非効率化、コストの増大を生む結果となる可能性があることだ。

 BS15000は、ITサービスマネジメントの全プロセスを対象にしている。組織によっては、全プロセスの導入が逆に負荷になる場合もあるかもしれない。こうなっては本末転倒である。BS15000認証を取得する組織には、ITサービスの品質の向上、コストの削減、ビジネス目的への整合など、認証に恥じないITサービスの運営が求められる。

 ITILの導入とBS15000の認証取得は、同一線上にある。認証を目指すなら先程の図3で示した「内部プロセス及び手順」をITILベースで構築することが、効果的な実装の早道になるだろう。

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