ビジネスインテリジェンスの推進要因特集:データ経営でビジネスを制す(5/5 ページ)

» 2005年09月07日 06時23分 公開
[栗原 潔,ITmedia]
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推進要因4:データ量の爆発的増大

 経験則によれば、情報をうまく活用できている企業が分析対象とするデータの量は2年で倍増する。業務量が増えていくことに加えて、エンドユーザーの要求により、分析対象となるデータの種類や詳細度が増大していくからである。これは、BIツールに対する需要を加速することになるであろう。

 データ量の増大に関して、BIという観点からはまだあまり注目されていないテクノロジーにRFIDタグ(無線ICタグ)があるだろう。RFIDタグの採用により、企業が扱わなければならないデータ量は飛躍的に増大する。今のところ、RFIDタグに対しては、いかに大量のトランザクションを処理するかという点にのみ注目が集まっているようだ。

 しかし、大量のトランザクションを処理するということは、そこに必ず大量のデータを分析するというニーズがあることを意味する。

 日本国内においても、2006年以降、RFIDタグの本格的な展開が開始されると予測される。中長期的には企業が扱う分析データの量を大きく押し上げていくことになり、スケーラブルなBIツールの推進要因となっていくであろう。

まとめ

 ビジネス・インテリジェンスの概念自体は斬新というわけではないが、それが企業にもたらす価値と将来性については疑いの余地はない。次回以降は、これらの推進要因とそれに応えるためのテクノロジーおよび市場の動向についてもう少し詳しく見ていくことにしよう。

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