異なるデータベースを仮想的に1つに、NECがデータ統合製品

NECは、Oracle、SQL Serverなど企業内のさまざまなデータベースを仮想的に統合し、各アプリケーションから全データベースを参照できるようにする「DataCoordinator/VA」を発表した。

» 2005年12月07日 14時38分 公開
[ITmedia]

 NECは12月7日、企業内のさまざまなデータベースを仮想的に統合し、1つのデータソースとすることで、各アプリケーションから全データベースを参照できるようにする「DataCoordinator/VA」を発表した。同時に、DataCoordinator/VAを用いたデータ統合を支援する「データ統合サービス」も開始している。

 NECは、サーバやストレージ、ネットワークの統合を通じてITインフラの最適化、低コスト化を支援する「プラットフォーム最適化ソリューション」を提供してきた。DataCoordinator/VAとデータ統合サービスもその一部として提供される。

 DataCoordinator/VAでは、既存のアプリケーションからデータベースに対する参照要求を想定した上で、異なる複数のデータベースを仮想的に統合。これにより、既存のアプリケーションからすべてのデータベースを参照できるようにする。また、データベースごとの特性を意識せずに新規アプリケーションを開発できる基盤を整えることができる。

 当初対応するのはOracle DB、Microsoft SQL ServerおよびPostgreSQLの3種類。NECでは順次、対象データベースを拡大していく計画だ。

 DataCoordinator/VAの価格は800万円から。DataCoordinator/VAを用いたデータ統合に向けたコンサルティング、システム設計、構築、運用などを提供するデータ統合サービスは50万円から。NECでは、従来より提供してきた、データベースを物理的に統合する「複製型」サービスとともにデータ統合ソリューションを提供し、今後3年間で50億円の売り上げを見込む。

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