日本オラクルは、他社製品サポートやセキュリティ機能を追加したシステム統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager 10g Release 2 Grid Control」を来年1月に出荷開始する。
日本オラクルは12月7日、システム統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager 10g Release 2 Grid Control」を来年1月に出荷開始することを明らかにした。
Oracle Enterprise Managerは、データベースだけでなく、アプリケーションサーバや、稼動しているアプリケーションもサービスレベルというユーザーの視点で監視できるのが特徴。新バージョンでは、OS、ネットワークロードバランサー、ファイアウォール、ストレージなど、他社のITインフラ製品に対するサポートが強化されたほか、システム基盤のセキュリティレベルを管理するための機能も大幅に強化されている。
「インターネット技術を利用して3層のシステムを開発して稼動させるのは当たり前。今後、重要なのは“安定運用”によって経営に生かしていくこと」と話すのは日本オラクルの三澤智光システム事業推進本部長。
「障害時に原因がデータベースなのか、アプリケーションサーバなのか切り分けることが難しい。これが3層システムの最大の問題点。Oracle Enterprise Managerは、解決方法を提示し、自動的に修復できる唯一の管理製品だ」(三澤氏)
来年1月の出荷時点で管理できる他社製品は、
また、以下の他社製品も順次プラグインの提供が予定されている。
また、自動化されたソフトウェア管理とリソースのプロビジョニング機能も新バージョンの大きな強化点といえる。
安全に稼動しているソフトウェアイメージ(OS、ミドルウェア、データベース、Oracle RACのインストールと設定)をライブラリーに保存しておき、わずか5ステップでノードを追加できるようにした。
「Oracleは自社の大規模なデータセンターを効率運用できるよう、ユーザーの視点からOracle Enterprise Managerを機能強化している」と三澤氏は話す。
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