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» 2006年01月30日 15時00分 UPDATE

こんな時期だからこそ知っておきたい企業のファイナンス:企業の資金調達方法の一つ「ファクタリング」とは? (1/2)

会社の持つ売掛金や受取手形などの債権をファクタリング会社へ手数料を支払って売却し、本来、会社で行う債権回収業務をファクタリング会社が行うのがファクタリング。企業における資金調達の方法として今注目されている。

[第一法規]

lalalaw最近、資金調達を迅速にかつ効率的に行うために、売上債権についてファクタリングの方法があると聞きました。ファクタリングとはどのようなものでしょうか。また、ファクタリング取引の会計処理はどのように行えばいいのでしょうか。


lalalawファクタリングとは、会社の持つ売掛金や受取手形などの債権をファクタリング会社へ手数料を支払って売却し、本来、会社で行う債権回収業務をファクタリング会社が行うというものです。ファクタリングによるメリットの一つに資金回収の迅速化があります。これは売上債権などをファクタリング会社に手数料を支払って売却することで、直ちに売上債権代金を受け取るという方法です。また、ファクタリングの会計処理は、債権の期日までの金利と手数料を差し引かれた当座預金入金処理として考えられ、例えば以下の通りとなります。

(借方)当座預金 970千円
(貸方)売掛金 1000千円
売上債権売却損 30千円(支払割引料・支払手数料)


解説

 企業における資金調達の方法は現在多様化しつつあり、その一つの方法としてファクタリングがあります。ファクタリングは企業にとって売上債権を迅速に効率的に回収できるというメリットをはじめ、各種のメリットがあります。また、これは中小企業においても、資金的に余裕のある大企業においても、それぞれの目的に応じて採用されています。

1.ファクタリングのメリット

(1)資金調達の効率化、迅速化

 ファクタリングにおいて、企業は、自社の必要資金に応じて債権を売却し、売却代金を受け取ることが可能です。この際、通常の銀行借入のように担保を請求されることもありません。すなわち、通常であれば債権の回収期日まで資金化できない売掛金や受取手形を回収期日前に資金化できるわけです。また場合によっては、期日の長い受取手形のように銀行で手形割引の対象とならないものについても資金化が可能となります。

(2)そのほかのファクタリングの利用

 ファクタリングは資金調達の一手段としての利用のほか、売上債権先の信用に関するリスクを債権の譲渡先に転化するという利用法があります。また、数多くの小規模の取引先がある企業の場合、膨大な数の売上債権に対する管理や回収に伴う手続きの簡略化に利用することもできます。

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