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» 2006年07月27日 17時33分 UPDATE

インテル、デスクトップ向けデュアルコアプロセッサの本命を投入

AMDの追い上げを受け、Pentium 4/Pentium Dに代わる新たなプロセッサの投入が期待されていたインテルが、ついにデュアルコアプロセッサの本命といえるCore 2 Duo(コードネーム:Conroe)を発表した。

[柿島真治,ITmedia]

 インテルは7月27日、デスクトップPC向けCore 2 DuoおよびCore 2 Extreme(コードネーム:Conroe)とノートPC向けCore 2 Duo(コードネーム:Merom)を発表した。これにより、先だって発表された「デュアルコア インテルXeonプロセッサ 5100番台」に続きCoreマイクロアーキテクチャーのプロセッサが出揃ったことになる。

吉田氏 発表会でCore 2 Duoを手にする吉田和正共同社長

 CoreマイクロアーキテクチャーはPentium 4のNetBurstアーキテクチャーと比べ、高性能と電力効率を両立しているのが特徴。これを受け、記者発表会で吉田和正共同社長はHDビデオなど高性能プロセッサを必要とする新しいニーズの登場に対し、インテルは高性能と電力効率を両立させたCore 2 Duoプロセッサで答えていくと話した。

2000年以来の新アーキテクチャーへの前面シフト

 吉田共同社長に続いて登壇した阿部剛士マーケティング本部長は、1993年のPentiumで採用されたP5アーキテクチャーからPentium 4のNetBurstマイクロアーキテクチャーまでマイクロアーキテクチャーが進化していることを振り返り、現在はNetBurstマイクロアーキテクチャーとノートPC向けのモバイルマイクロアーキテクチャーが併用されてるが、今後はCoreマイクロアーキテクチャーに全面シフトするとした。

 Coreマイクロアーキテクチャーの新たなテクノロジーとして、4命令同時実行や一般的な命令のペアを1クロックで実行できるマクロフュージョンを含む「ワイド・ダイナミック・エグゼキューション」、メモリアクセスのシーケンスを入れ替えてアクセスを効率化する「スマート・メモリ・アクセス」、2つのコアでキャッシュを共有し、効率的なキャッシュの利用を可能にする「アドバンスド・スマート・キャッシュ」、コアごとにステートを変更し、使用頻度の少ないコアを自動的に省電力モードにするなどで消費電力を抑える「インテリジェント・パワー」、従来のSSEを拡張し、従来2クロックで処理されていた128ビットデータを1クロックで処理できるように拡張した「アドバンスド・メディア・ブースト」の5つのテクノロジーが投入されているとした。

 これらのテクノロジーにより、デスクトップPC向けのCore 2 Duoでは、従来のPentium Dプロセッサと比較し、性能では40%向上させながら、消費電力では40%の省電力化を実現しているとした。発表会場でもデモンストレーションにおいて、Pentium D 960(3.6GHz)とCore 2 Duo E6700(2.66GHz)を利用し、プロセッサ以外の環境を同一にした2台のPCでCINEBENCH 2003を実行し、Pentium Dの70%の時間で処理を完了しつつ、消費電力も70%で収まっていることをアピールしていた。

Core2duo2.jpg ベンチマーク実行中の消費電力を表示する。左のPentium Dと比較し、右のCore 2 Duoは消費電力が少ないのが分かる

 デュアルコアプロセッサや電力効率のよさを売り物にし、ハイエンドユーザーを中心にシェアを拡大しているAMDのAthlon64 X2に対し、Core 2 Duoによってインテルはシェア回復の対策ができるようになったといえるだろう。

デジタルホーム向けチップセットも同時に発表

 Core 2 Duoプロセッサと同時に、G965 Expressチップセット(コードネーム:Bridge Creek)も発表された。グラフィック統合型のこのチップセットは、Core 2 Duoと組み合わせ、インテルのデジタルホーム構想であるViivテクノロジーを加速するものとしていた。

 さらに阿部氏はビジネス向けPCのプラットフォームであるvProに関しても、Core 2 Duoを搭載することで高い性能と電力効率、リモートでの管理機能、セキュリティなどが強化されると説明した。

 さらにノートPC向けのCore 2 Duo(開発コード:Merom)に関しては、従来のCentrino Duoプラットフォームと互換性があり、従来の設計のノートPCへの搭載が容易であるとした。また、ノートPC向けプロセッサとしてはじめて64ビットコンピューティングをサポートし、これによって全プラットフォーム向けプロセッサで64ビット対応が行われた。

 ちなみに、この際に従来「EM64T」と呼ばれていた64ビット命令に関して、「インテル64テクノロジー」と呼称が変更になったと発表された。変更になったのは呼称のみで、命令自体に変更はないとのことだ。

 Core 2 Duoプロセッサは発表に先立ち、すでにすべての市場分野向けに出荷が始まっており、搭載PCはデスクトップPCが8月はじめ、ノートPCは8月末から順次販売されるとしている。また、今回発表されたプロセッサのスペック一覧は以下のようになっている

デスクトップ向け 動作周波数(GHz) FSB(MHz) L2キャッシュ 価格(1000個購入時の単価)
Core 2 Extreme X6800 2.93 1066 4MB 115900円
Core 2 Duo E6700 2.66 1066 4MB 61490円
Core 2 Duo E6600 2.40 1066 4MB 36660円
Core 2 Duo E6400 2.13 1066 2MB 25990円
Core 2 Duo E6300 1.86 1066 2MB 21230円


ノートPC向け 動作周波数(GHz) FSB(MHz) L2キャッシュ 電圧(V)
Core 2 Duo T7600 2.33 667 4MB 1.0375 - 1.3
Core 2 Duo T7400 2.16 667 4MB 1.0375 - 1.3
Core 2 Duo T7200 2.00 667 4MB 1.0375 - 1.3
Core 2 Duo T5600 1.83 667 2MB 1.0375 - 1.3
Core 2 Duo T5500 1.66 667 2MB 1.0375 - 1.3

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