MS、ドミノ→Exchangeの移行で64ビットサーバをプレゼント

マイクロソフトは12月12日、Exchange 2007の開発完了と同製品の販売キャンペーンの内容を明らかにした。ドミノ環境からの移行では64ビットサーバが提供されるほか、アップグレードのユーザーにはW-ZERO3が提供される。

[柿沼雄一郎，ITmedia]

　12月12日、マイクロソフトは同社のメッセージングサーバ製品であるExchange 2007の開発完了をうけて、同製品の販売キャンペーンの内容を明らかにした。

　Exchange 2007は、Office製品との親和性を高め、リモートアクセスの手軽さや高度なスパム／フィッシング対策をうたう。さらに優れた拡張性や管理性を持ち、運用や管理のコスト削減も目指している。

　同社インフォメーションワーカービジネス本部の横井伸好本部長は、国内のコラボレーション市場におけるマイクロソフトの二年連続シェア一位（2004〜2005年）というIDCの調査結果を受けて、「こうしたご愛顧に感謝を込めて、『Thank You No.1キャンペーンを』開始します」とその内容を明らかにした。

マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 本部長 横井伸好氏

　キャンペーンの内容は以下のとおり。

1. Exchange 2007を既存のバージョンからアップグレードして導入した場合、ウィルコム W-ZERO3[es]を一社あたり10台まで提供（ただしクライアント数200台以上の場合。先着1000台分）
2. ノーツ／ドミノ環境からExchange 2007を含むマイクロソフトプラットフォームへ移行する場合、x64サーバマシン（およそ50万円相当）を一社あたり1台提供（ただしクライアント数200台以上の場合。先着100台分）
3. Exchangeサーバのホスィングサービスへ新規加入の場合、1ヵ月間無料で利用可能

　上記の特典は、それぞれを取り扱うパートナーを通じて提供される。実施期間は12月12日から2007年6月29日まで。

　マイクロソフトはExchange 2007の販売戦略を3つの柱で進める方針。まずはOffice 2007との連携を武器に、アップグレードおよびマイグレーションを促進する。とくにノーツ／ドミノからの移行は今後1年間で30万シートを目標とする。また、ASP型サービスのExchange Hosted Services（スパムおよびウイルスの防御やアーカイビングのサービスを行う）や、Exchangeそのものをホスティングでサービスを行うパートナーの拡充を図り、ソフトウェアプラスサービス戦略を進めていく。さらに、Exchange Academyというプログラムで、特別セミナーやトレーニング、資格試験向け講習などを提供、Exchange Server 2007の導入を支えるITプロの養成を行っていく。

　価格は、Exchange Server Standard Editionが13万5000円、Exchange Server Enterprise Editionが、76万9000円（どちらもOpen Businessライセンスでの提供時）、またパッケージ版は、Standard Edition 5CAL付きが23万8000円、Enterprise Edition 5CAL付きが129万円となっている。対応システムは、インテル64またはAMD64に対応したプロセッサ搭載サーバ。対応OSは、Windows Server 2003 x64および同R2。