多くの企業が仮想化技術に投資を始める中、セキュリティがIT業界の大きな関心事となっている。Virtual IronとReflex Securityの2社が、よりセキュアな仮想インフラストラクチャーを提供すべく手を結んだ。
成長著しいバーチャリゼーション市場で大きな成功を収めようと試みてきたVirtual IronとReflex Securityの2社が、よりセキュアな仮想インフラストラクチャーを提供すべく手を結んだ。
両社は米国時間の2月13日、Virtual Ironが同社の仮想化プラットフォームとReflex SecurityのReflex Virtual Security Applianceを組み合わせて提供することを明らかにする。
ただ、13日に今回の合意を発表するものの、実際に両社のソフトウェアが組み合わされて顧客に届けられるのは、今年第2四半期まで待たなければならない。さらにReflex Securityの幹部によれば、同社はVirtual Ironの顧客向けに無償でダウンロードできるセキュリティ製品を提供する予定で、価格などは検討中だという。
データセンターのコストを削減する方法として、より多くの企業が仮想化技術に投資を始める中、セキュリティと仮想化はIT業界の大きな関心事となっている。
2月6日にニューヨークで行われたVirtualization ForumでIDCは、データセンターで仮想化の採用が進むにつれ、セキュリティは業界が直面する懸念のひとつになる、と報告している。
IBMもまた、ワークロードがサーバからサーバへ、あるいは仮想環境内で移動するときにバーチャルハイパーバイザーを保護する新しいセキュリティツールをリリースしたばかりだ。
Virtual Ironは、Xenのオープンソースハイパーバイザーを採用している1社であり、VMwareのローコストなオルタナティブとして位置付けようと試みてきた。EMC傘下のVMwareは、x86バーチャリゼーションのマーケットリーダーだ。
アトランタに本社を置くReflex Securityの執行副社長、ボブ・ダラバント氏は、Virtual Ironの仮想プラットフォームと一緒に提供される同社のセキュリティツールは、仮想環境下でゲストOSとして機能すると話す。インストールするだけで、ウイルスやワーム、あるいはマルウェアの検出を開始することができるという。
また、ITマネジャーらは、Reflex Securityの同ツールを使い、仮想環境を監視し、仮想環境全体が正しくマッピングされているかを確認することができるとダラバント氏は話す。
「仮想環境の採用は進んでいる。そして、われわれのハイエンドの顧客らはどこも仮想化プロジェクトに取り組んでいる。われわれがVirtual Ironと一緒に提供するものは、包括的なソリューションだ。セキュリティの層を覆い被せた仮想化ソフトウェアであり、われわれはかなり良いワンツーパンチをお見舞いできると思う」(ダラバント氏)
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.