今回の合意はまた、Reflex Securityが、Virtual Ironの顧客ベースにリーチできる機会となるものだ。
取材中、ダラバント氏は、仮想化技術を利用し始めた企業にとって、セキュリティへの関心が高まっているというIDCの見方に同意した。
彼が顧客らから聞いた共通の懸念は、仮想サーバで稼働中の1つのアプリケーションに侵入できたハッカーは、仮想環境で稼働するほかのアプリケーションにもそのままアクセスできてしまうというものだ。
マサチューセッツ州ローウェルのVirtual Ironでチーフマーケティングオフィサーを務めるマイク・グランディネッティ氏は、今回の合意が、自社で開発することなく、Virtual Ironにセキュリティコンポーネントをもたらすものだと考える。
「われわれは若い会社だが、顧客らへのソリューションはきちんと完結できるようにしたい」とグランディネッティ氏。
さらに、両社のソフトウェアは、MicrosoftのVirtual Hard Diskフォーマットにも対応する。このフォーマットは、サードパーティーがMicrosoftの仮想化ソフトウェアのためのセキュリティ製品や管理製品を開発できるようにするものだ。
「簡単な話だ。Microsoftがバーチャルハードディクス(VHD)フォーマットのデファクトスタンダードを提唱したということ。そして、Microsoftのフォーマットは、VMware固有のフォーマットよりもオープンで、より多くのベンダーによって幅広く使われるということだ」とグランディネッティ氏はメールで答えてくれた。
Reflex Securityのツールは、昨年12月11日にリリースされたVirtual Ironのソフトウェアの最新版、バージョン3.1で動作するほか、Virtual Ironのほかの製品とも連携するようになるという。グランディネッティ氏は、2カ月以内にアップデート版をリリースする計画も明らかにした。
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