ソフトバンクモバイルも夏モデル12機種を発表、“他社”よりスタイリッシュがウリ

ソフトバンクモバイルが携帯電話の夏モデル12機種を発表した。スタイルをキーワードにデザイン性を追究したモデルを展開する。

» 2007年05月22日 19時34分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルは5月22日、携帯電話の夏モデル12機種を発表した。デザイン性を高めた端末を中心に、国内初のWindows Mobile 6端末やカスタマイズ端末を投入する。携帯電話向けAPIプラットフォームの開発など、次世代サービスを意識した展開も予定する。

 同社の夏モデルは、「初」モノ尽くしの端末ラインアップとなった。すべての操作キーを液晶筐体の下部に収納した世界初のフルフラットスライド型1セグ端末「FULL FACE 913SH」をはじめ、国内初のチタン素材採用のビジネスデザインモデル「814T」、国内初のWindows Mobile 6.0 OSを搭載する「X01T」「X02HT」、世界初の2億4000万以上のパターンでカスタマイズできる「fanfun 815T」などが登場した。

夏モデルのフラグシップ端末となる913SH

 今回は、シャープ製端末が6機種、東芝製端末が4機種と、2社でラインアップの大部分を占める。シャープでは913SH以外に、「AQUOSケータイ」の第3弾モデルでHSDPAに対応した「912SH」、シンプル操作を重視した「816SH」、国際ローミング対応の「815SH」、高齢者向けに画面やキーの文字表示を大型化した「GENT 812SHs」、女性向けデザインを意識した国際ローミング対応の814SHとなる。

 また、東芝では3GSM World Congress 2007の発表モデルがベースとなった東芝初のスマートフォンのX01Tや814T、815Tのほか、1セグやGPSナビゲーションに対応する「912T」も投入された。

 このほか、スライド型ながら12.9mmの厚みを持つ国際ローミング対応のコンパクトモデル「810P」、スライド型の1セグ端末では世界最薄となる厚さ13.5mmの「805SC」(発表済み)、X01Tと同様にWindows Mobile 6.0 OSを搭載して前モデルからストレート型になった「X02XT」をラインアップしている。

夏モデルを発表する孫正義CEO

 孫正義代表執行役社長兼CEOは、「ソフトバンクを持っていれば誰もがカッコイイと思うスタイルを追究した。他社よりもクールかつエレガントなスタイルを実現させている」と話した。

共通プラットフォームを投入

 ソフトバンクモバイルは同日、携帯電話向けの共通API指向型プラットフォーム「Portable Open Platform Initiative」(略称POP-i)の開発に着手すると発表した。

 POP-iは、携帯電話向けのアプリケーションやミドルウェアなどを共通化するためのプラットフォーム。NTTドコモやKDDIのように、OSやチップセットを含めての共通化を目指すものではなく、OS以外のソフトウェアの大部分を共通化することで、開発コストの削減や開発期間の短縮を狙うという。

POP-iの概念図

 孫CEOは、「OSやチップセットまでも共通化すると、メーカーが蓄積したノウハウを活かせなくなる危険があり、逆効果を招きかねない。それよりもソフトウェアを有効活用するためのプラットフォームを目指したい」と説明した。このため、POP-iでは異なるOSやチップセットに対応できる仕組みを採用する。

 サムスン電子とシャープ、東芝、日本電気、パナソニック モバイルコミュニケーションズのメーカー5社とアプリックス、ACCESSがPOP-iの開発に参加する。孫社長は、早ければ2008年から投入する新端末に順次POP-iプラットフォームの採用していくとしている。

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