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景気探検:

ホームレスの実態から見る景気の回復具合は? (1/2)

厚生省が集計した「ホームレスの実態に関する全国調査」によると、全国のホームレスは今年1月時点で1万8564人だった。この調査から見えてくる景気の動向とは?
2007年05月30日 07時00分 更新

 1〜3月期は、鉱工業生産指数が前期比1.4%減と6四半期ぶりに前期比減少になるなど製造業中心にもたついたものが多かった。IT関連の在庫調整や米国経済の減速の影響が出たものとみられる。

 3月分の鉱工業生産指数・速報値をここで詳しく見てみよう。前月比は0.6%減%と2カ月ぶりの減少となった。指数水準は107.2と、接続指数を含めて過去最高水準だった昨年12月分109.6からは低下している。しかし、昨年9月分以前の水準以上の高水準ではある。

 前月の製造工業予測指数で見通しが前月比1.8%増だったが、このベースの実績も前月比0.6%減と悪かった。3月分の実現率で特に足を引っ張ったのは、大きなものから順に電子部品・デバイス工業、一般機械工業、電気機械工業である。

 しかし、先行きを製造工業予測指数でみると、4月分は前月比1.5%増、5月分の前月比は1.4%増と増加に転じる。多少の下振れを考慮しても生産は一時的なもたつき局面の後、先行き持ち直すことを示唆する数字だ。

 経済産業省は、06年6月分から07年1月分まで8カ月間、鉱工業生産指数の判断を「上昇傾向にある」としていたが、07年2月分では「緩やかな上昇傾向にある」に判断を下方修正し、3月分でもこの判断を継続した。経済産業省も、景気の方向は緩やかではあるが依然上向きとの見方を崩していない。

 鉱工業生産指数を製造工業予測指数前月比でそのまま延長し、6月分の前月比をゼロした場合の試算では4〜6月期は前期比2.2%増、前期比年率は9.2%増になる。過去3カ月間の実現率と予測修正率により下振れを考慮し同様に試算すると、4〜6月期は前期比0.8%増、前期比年率3.4%増になる。いずれにしても、4〜6月期は前期比増加基調に戻る可能性が高いと思われる。

 なお、家計調査二人以上世帯の実質消費支出季節調整値の1〜3月期は前期比1.0%増と、こちらは3月分が花冷えや能登半島地震で多少もたついてもしっかりである。1〜3月期実質GDPでは個人消費が2四半期連続でしっかりした前期比になったものと思われる。製造業はもたついても、個人消費などに動意がみられるなど、景気の底堅さを示唆するものも多い。

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[景気探検家・宅森昭吉,アイティセレクト編集部]

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