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» 2007年08月03日 20時22分 UPDATE

Oracle OpenWorld Asia Pacific 2007 Report:u-Valueで顧客重視をアジアに伝えた日立 (1/2)

日立がOracle OpenWorld Asia Pacific 2007の最終日に基調講演に登場。ミューチップや各種センサーで世界をリードする同社の技術が、Oracleとどのように融合しているかをアピールした。

[谷川耕一,ITmedia]

 Oracle OpenWorld Asia Pacific 2007の最終日、基調講演ステージには、数多いOracleのパートナーの中の1社、日本のパートナー企業である日立が登場した。日立製作所 情報・通信グループ サービス・グローバル部門CEO 執行役常務の山口光雄氏は、「顧客のイノベーションを可能にする価値」と題し、4つの観点から日立のu-Valueについて詳細な解説を行った。

山口光雄氏 日立製作所 情報・通信グループ サービス・グローバル部門CEO 執行役常務の山口光雄氏

 まず最初は、社会基盤のイノベーションを牽引する日立の技術が紹介される。新幹線の安全で正確な制御、鉄鋼生産工場などにおいても安全で効率的なオペレーションを生み出す技術、大規模な水力発電施設運用のためのモニタリングや制御技術など、さまざまな社会インフラ部分で日立の技術が利用されている。これら社会インフラの運用を適切に行うために、たくさんのセンサー技術が活用されており、そこからリアルタイムに集められるデータが適切な制御、運用につながる。

 このセンサー技術の最新トピックとして、自動車のコントロールに関する技術が紹介された。レクサスやBMWといった市販車の中には、すでに50を超えるセンサーが搭載されているものがある。逐次発生しているさまざまな状況変化を感じ取り、車体状況の監視やコントロールが行われている。センサーから得られたさまざまな情報は、VRM(Vehicle Relationship Management)センターと呼ばれるサーバに収集され、例えばトラブルが発生する前に消耗部品の交換時期をユーザーに知らせることができる。

 急激に自動車の普及が進んでおり、ともすると社会インフラの整備やその適切な運用体制がその発展に追いつかない感のある中国において、社会インフラを支える日立の技術は非常に先進的で有用なものに映ったのではないだろうか。

 また、「現実的な世界とIT技術で得られる電子の世界を融合することで、革新をサポートする知識が生まれる」と山口氏は指摘した。センサーなどを使ってデータを集め、それを現実の世界で活用することで新しい知識が生まれ、それが人々の生活の革新につながるというのだ。これを実現していく日立の姿勢には、日本の「ものづくり」の精神があるという。日立は創業者の小平浪平氏が事業を始めてから100年という節目を迎えており、良いものを作るという強い気持ちと使命感、そしてそれを実践する「人」が何よりも重要だと上海の聴衆に伝えた。

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