なぜ自分はIT便利屋のままなのか？：女性カウンセラーに悩み相談（1/2 ページ）

IT業界のキャリアに関する悩みに3人の女性カウンセラーが答える。自分が「スタープレイヤー」であることをアピールするにはどうすればいいのか？

[アイティセレクト編集部]

悩み相談

わたしは会社で周りから“オールラウンドプレイヤー”と思われています。ITプロジェクトでは、何か問題や質問があったときに相談できる“頼れる奴”の役回りを担うことが少なくありません。ですが、CEOは最近、もっとビジネス手腕に長けた人物をCIO役として採用することを検討しています。自分がスタープレイヤーであり、その職務の適任者であることを示すには、経営学修士（MBA）を取得すること以外に、わたしには何ができるでしょうか？

経営視点を持ち、ITの専門用語を使わない

　ITパーソンのように考えるのをやめて、自分自身がビジネスを動かしているように考えてみてください。あなたは、自分がビジネスの観点からさまざまな問題を理解し、事業収益にも注意を払っているということを証明する必要があります。

　そのためにはまず、CEOやそのほかの幹部らと話をする機会をもつことです。そして、彼らの具体的な目標や課題について耳を傾けてください。

　次に、IT以外の部門の幹部と話をするときには、ITの専門用語を使わないようにする必要があります。あなたはおそらく、自分で思う以上にそうした用語を使っているはずです。

　自分がビジネスの面でどのように貢献できるかを、常に強く意識していてください。例えば、競合他社に関する情報を提供したり、製品改良に関するアイデアを提供したりできるかもしれません。鋭い観察力と独創性を大切にしてください。

ウインディ・ワーナー氏（Pro Coach／テキサス州ダラス）

なぜ今の立場に甘んじているのかを明確に

　あなたはまず、「ビジネス手腕に長けている」ということが、あなたの会社のCEOにとって何を意味しているのかをはっきりさせる必要があります。

　ビジネスロジックや専門用語を駆使して、投資回収率（ROI）を説明できるかどうかでしょうか？　あるいは、ビジネス部門との間で、より強力な連携関係を構築できるかどうかでしょうか？　あなたは、「ビジネス手腕に長けている」ということに対して、どのような印象を抱いていますか？　例えば、IT部門とビジネス部門の間の問題を積極的に解決するといったイメージでしょうか？