NEC、主要3波に対応した世界初のRFIDマルチリーダライタを開発

NECは、RFIDで利用される主要な周波数3波(13.56MHz、UHF帯、2.45GHz)に対応した世界初のRFIDマルチリーダライタを開発した。

» 2007年09月06日 13時01分 公開
[ITmedia]

 NECは9月6日、RFIDタグで用いられる主要な周波数3波(13.56MHz、UHF帯、2.45GHz)に対応した世界初のRFIDマルチリーダライタを開発したと発表した。専用LSIの開発を進め、2008年度中の製品化を目指す。

開発されたRFIDマルチリーダライタ

 主要3波は、RFIDタグとリーダライタ間で通信できる距離がそれぞれ異なるため、導入の際には利用シーンに応じた周波数帯の専用機器を選択する必要がある。このため、1台で複数の周波数帯に対応できるRFID機器が求められていた。

 開発されたリーダライタは、1台で主要3波のRFIDタグの情報の読み出し/書き込みを行えるが、ネットワーク経由で端末のソフトウェアを更新することにより、対応するタグを追加できる仕組みとなっている。

 NECでは専用LSIの小型化やコストダウンを進め、従来から利用されている小売店舗や流通施設だけでなく、PCや携帯電話、ゲーム機器などへの搭載を目指す。これにより、SCMやトレーサビリティ管理の用途に加えて、CRMでもRFIDの活用が期待されるという。

関連キーワード

RFID | NEC(日本電気) | 世界初 | CRM | SCM


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ