Thunderbirdの生産性を向上する機能拡張Thunderbird使いの必須エクステンション(2/2 ページ)

» 2007年09月07日 05時00分 公開
[Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine
前のページへ 1|2       

SyncMab

SyncMab

 ThunderbirdのAddress Book(アドレスブック)を住所録代わりに使用しているユーザーにとって便利なのが、SyncMabという機能拡張だ。これはアドレスブックをローカルないしリモートサーバ上のファイルに書き出すためのツールであり(プロトコルは、FTP、HTTP、HTTPSをサポート)、また逆方向の操作としてローカルないしリモートに保管された指定ファイルからアドレスブックへのインポートにも対応している。このツールの用途としては、アドレスブックのバックアップ以外に、複数のThunderbirdインストレーション間で住所録データを同期させるといった目的で使用することもできる。

 SyncMabの場合は、複数の同期プロファイルを設定することも可能だ。例えばこの機能を使って、ローカルにあるハードディスクへのアドレスブック保存用のプロファイルと、リモートのFTPサーバを介した同期処理用のプロファイルを個別に作成しておくことなどが考えられる。ただしSyncMabにはアドレスブックファイルを暗号化する機能は装備されていないので、保管先は部外者がアクセスできるFTPやWebサーバは避けて、ローカルネットワークを利用すべきだろう。

FoxClock

FoxClock

 世界各国の人間と情報交換をする機会が多いユーザーの場合、相手先の現地時間をその場で確認できると便利である。特にFoxClockという機能拡張をインストールしておくと、海外の都市別で現地時間を一覧させることができる。この世界時計はThunderbirdのステータスバーに表示されるが、その表示についてはユーザーによる各種の設定変さらに対応している。例えば、表示対象とする国および都市は必要な数だけ指定でき、その際には FoxClockのデフォルトリストから選択することも、独自の“タイムポイント”をユーザー設定することもできる。そのほか、FoxClock本体の表示法、時刻の表示フォーマット、データベースのアップデートなどさまざまな設定変更が可能であり、これらの変更はOptionsダイアログ上で実行する。

Linux.comでは毎週月曜日に、機能拡張、プラグイン、アドオンに関する新着記事を掲載している。自分で使用して便利だと感じたツールについて、その機能や操作上のヒントなどを1000ワード以内にまとめた記事を投稿していただければ、採用された方にはもれなく100ドルをお支払いする(なお、既に同じテーマが最近取り上げられていたり掲載予定になっている可能性もあるので、事前に確認のメールを送って頂きたい)。


Dmitri Popovは、フリーランスのライターとして、ロシア、イギリス、米国、ドイツ、デンマークのコンピュータ雑誌に寄稿している。


前のページへ 1|2       

Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.

注目のテーマ