openSUSE 10.3にアップグレード(2/3 ページ)

» 2007年10月15日 11時43分 公開
[Federico-Kereki,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

アップデート

 インストール内容を確定すると、実際のインストールプロセスが開始する。そしてスライドショー/詳細/リリースノートという3つのタブがある画面が表示される。最初のタブは長めのコマーシャルのような感じでopenSUSEに関するスライドをたくさん表示する。インストールプロセスをより詳しく把握したければ、2つ目のタブに切り替えると良いだろう。わたしの場合、合計で5Gバイト近くになる500個のパッケージをダウンロードしようとしていることが分かった――そのため、ダウンロード時間を節約しようとしてCD版をダウンロードしたりせず、はじめからDVD版をダウンロードすれば良かったと後悔した。全プロセスは約4時間かかると予測された(当然ながらこの予測時間はネットワークの速度とインストールするように指定したパッケージの数次第だ)が、何千人ものユーザーが同時に同じレポジトリに接続していたため、さらに長い時間がかかった。

 ダウンロードの最中には、エラーが表示される可能性がある。その場合にはエラーが出たパッケージをメモしておき、後で再インストールするようにしよう。わたしの場合、(おそらくネットワーク接続が原因で)幾つかの問題が起こった。ただし気がかりなエラーメッセージは一つだけで、ブートプロセス自体にかかわるパッケージであるGRUB関連のパッケージがダウンロードできなかったことについてのエラーメッセージだった。ほかに方法がなかったためダウンロードをそのまま続行したが、ラップトップが起動しない恐れがあることを覚悟した。そして結果的に、その通りになってしまった。

ブート

 openSUSEはダウンロードが完了すると再起動の準備を開始して、ブート用の設定ファイルをアップデートする。わたしの場合、複数のカーネルをインストールしていたのだが、(おそらく/dev/hd*が/dev/sd*に変わったことに関連して)何かアップデートプロセスにとって問題になることがあったのか、途中で止まってしまった。アップデートプロセスでは手動で修正する方法も提供されているが、それをやってみてもうまくいかなかったので、結局一からやり直して推奨されていた設定を選んだ。幸運にも順調に行ったので、再び再起動しようとした――が、やはり再起動はできなかった。

 このような事態になった場合、「1. データは安全であるということ」と「2. もう一度インストールを試すこと」を覚えておくと役に立つかもしれない。もう一度やり直してみたところ、うれしいことに、アップデートをする必要があるのは100Mバイト以下と表示され、再び何時間もかけてアップデートをする必要がないことが分かった。そしてこのアップデートでは問題はまったく起こらなかった。最終的にブート画面に到達して、まったく問題なく再起動することができた。

 システムは次に、最初の設定を開始した。リリースノート、パッケージ、レポジトリ情報などをダウンロードした後、オンラインアップデートを行うように勧めてきた(そしてこれを実行したのでさらに待ち時間が必要になった)。しかし最終的には、使うことのできる状態のマシンを手にすることができた――いや正確に言うと「ほぼ」使うことのできる状態のマシンだ。

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