NECのベクトル型スパコン「SX-9」と、クレイのスカラ型スパコン「Cray XT4」を組み合わせたシステムが国立天文台で採用された。
NECとクレイ・ジャパン・インクは11月9日、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-9」2ノードとクレイのスカラ型スーパーコンピュータ「Cray XT4」で構成されるシステムを国立天文台に導入したと発表した。2008年前半に稼動する予定。
SX-9は100GFLOPSを超えるCPU単一コアを搭載する世界最速のスパコン。2ノードでは最大で2TFLOPSの処理性能を持つ。
Cray XT4は、最新のクアッドコア「AMD Opteronプロセッサ」を740CPU搭載し、ピーク性能は約26TFLOPSに達する。Opteronプロセッサを搭載した大型スパコンシステムの導入は国内で初となる。
同システムはSX-9とCray XT4がそれぞれ別用途で使われ、銀河形成における過程を解明する研究のために理論天文学などのシミュレーションシステムとして活用される予定。
同天文台は、これまで富士通のベクトルスパコンを採用していた。
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