“オススメ”提案で訪問者の御用達サイトになろうモバイルサイト活用術(2/2 ページ)

» 2007年11月13日 06時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]
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 モバイルサイトのリコメンデーションは、PCサイトと同様に訪問者の行動履歴からコンテンツの表示ルールを設定し、訪問者ごとに最適なコンテンツを表示していく。

 ECサイトの例では、流入元(当該サイトでの訪問窓口)やクリック率の高いコンテンツメニューをページ上部に露出し、訪問者の過去の購入履歴から興味のあるジャンルの新製品をページ中央に露出する。ページ下部には、訪問者が過去に閲覧したコンテンツ履歴を基に、複数のキャンペーン情報から最適なものを表示させるといった利用が想定される。

モバイルECサイトでのリコメンデーション展開イメージ

 また、楽曲や画像、映像、ゲームなどコンテンツサービスを複数のサイトで展開しているコンテンツプロバイダーでは、端末IDと過去のコンテンツ購入履歴から、最も利用頻度の高いサイトのバナーを表示させて誘導することもできる。このように、モバイルサイトにおけるリコメンデーションでは、訪問者に向けて「次のページ(またはサイト)を見たい」と思わせ、次のアクションを起こさせる情報の見せ方が重要になる。

 ブレインワークスでは約100種類のルールを設定できるリコメンデーションツール「Rtoaster」をPCサイト向けに提供し、10月からはモバイルサイト向けにも提供を開始した。

 中山氏は、「すでに本番の運用に向けて導入企業でテストが進められている。PCサイトに比べてモバイルサイトでリコメンデーション手法を導入しているケースはほとんどないのが実情。提供可能な情報量が限られるモバイルサイトでのリコメンデーションは、PCサイト以上に訪問者の囲い込み効果が期待できる」と話している。

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