「若手社員が考えるITとは?」をテーマに、IT企業で働く新入社員に思いのたけを語ってもらった。第1回はマイクロソフトを突撃。独自の教育方法や、MS社員の意外な一面も垣間見えた。
最近の若者は何を考えているのか。会社に入り長いこと同じ環境に身を置いていると、新入社員の行動や考えがとても珍しく感じる人も多いのではないか。
そこでIT企業で働く新入社員を対象に座談会を開催し、若者の目でIT、仕事、会社のことなどをざっくばらんに語ってもらった。
今回はマイクロソフトの新入社員の方々にご協力をいただいた。参加者は、朝見裕紀さん、石井哲平さん、佐生友行さん、積田英明さん、牧田光葉さん、吉野沙織さん(以下、敬称略)の6名である。新人らしい初々しい話だけでなく、責任感ある意見も聞くことができた。
――まずは、自己紹介をお願いします。
佐生 Windows Live 開発統括部という、Windows Live HotmailやWindows Liveメッセンジャーなどのサービスを扱う部署に所属しています。職種はデベロッパーなので、毎日コーディングや設計の仕事をしています。
積田 エンタープライズサポートサービス統括本部に所属しています。職種はテクニカルアカウントマネージャ(TAM)で、エンジニアと法人顧客の間に立って問題を解決する仕事に携わっています。
石井 ジャパンカスタマーサービス&サポート エンタープライズプラットフォームサポート部に所属しています。職種はサポートエンジニアです。具体的には、顧客のWindowsプラットフォームに問題があった時に、まず積田のようなTAMを経て、問題を調査しサポートしています。
牧田 パートナービジネス統括本部 ISVソリューション推進本部に所属しています。データベース、SQLサーバなどを採用されている中小・中堅企業に営業をしています。
吉野 OEM統括本部で営業をしています。PCメーカー向けにOSのライセンス販売を担当しています。
朝見 積田と同じエンタープライズサポートサービス統括本部で、顧客とエンジニアの間に立つ架け橋的な仕事をしています。
――部署名長いですよね。
朝見 社内では3文字の略語を使っているので、それを覚えてしまえば問題ないです。例えば、ESS(エンタープライズサポートサービス)、CSS(カスタマーサービス&サポート)などです。
――皆さん、学生時代はどういった勉強をしていたのですか?
朝見 情報ネットワークを専攻していました。
石井 アメリカに留学してコンピュータサイエンスの勉強をしていました。CTスキャンでデータを読み込んで3Dに可視化したり、流体の流れを視覚化したりしていました。
積田 同じくアメリカでコンピュータサイエンスを専攻して、Webアプリケーションを研究していました。
佐生 同じくコンピュータサイエンスです。速い計算機をいかに作るかということで、「SX」というNECのスーパーコンピュータと同居しながら研究していました。
――いかにもですね。
吉野 私は文系で、国際法を勉強していました。
牧田 英米文学を専攻していました。
――MSはIT企業の中でも専門的な知識が求められる仕事だと思います。文系出身ということで苦労はないですか?
吉野 入社するまではITに疎くて、PCの電源を切るのにコンセントを引っこ抜いてしまうようなタイプでした。けれど、入社直後の新人研修で基本的なスキルを身に付けることができました。配属されてからも先輩方が親切に教えてくれるので、知識がないから焦るということはないです。
佐生 文系出身でエンジニアという方も結構いますよ。
積田 逆に理系出身でも分からないことが多いので、入ってからしっかり勉強しないとついていけません。
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