「入社してからメッセンジャーだけに頼らなくなった」――マイクロソフト新人社員の声を聞け(2/5 ページ)

» 2008年01月09日 00時00分 公開
[伏見学,ITmedia]

MS独自の新卒向けプログラム

――新人研修はどういった内容ですか?

吉野 ITの会社なのでやはりIT関連の勉強が中心ですが、ビジネスマナーやチームビルディングなどの演習もあり多種多様な内容でした。コンピュータ一辺倒ではなかったです。PC解体という授業もありましたが……。

朝見 新卒向けのトレーニングに特化するのであれば、販売店研修とかもあるよね。

牧田 そうそう、営業職はね。

吉野 MSは直販をしておらず、複雑な販売形態を理解しようということで、量販店の店頭に立ってパッケージ製品を売るという研修もありました。

佐生 僕はその研修には参加しなかったのですが、現場を見学したらみんな製品について相当研究をしていたのに驚きました。どういうポイントをアピールすればいいかなど。こういうことがきっかけで知識が蓄積されるのだなと、外から見て実感しました。

朝見 ほかには「MACH(マッハ)」という新卒向けのプログラムがあります。

――MACHとは?

佐生 Microsoft Academy for College Hiresの略です。MSの中に学校を作って、ワールドワイドで人材を育成するプログラムです。1つの会場に世界各国から新卒社員だけが集まり、グループワークなどを行いました。全世界で約1000人いる同期と横のつながりができるというのが面白いです。

吉野 通常であれば配属された後は別々に新人教育されますが、MACHでは新卒が今後どういうキャリアを積みたいかなど会社が全体的に面倒を見てくれます。MACHのおかげで、配属後も新卒同士の連帯感を持つことができます。

石井 技術職と営業職ってけっこう乖離(かいり)が生まれると思いますが、こういうプログラムを通じて、1つの製品を皆で売っているというサイクルを感じることができます。作って、マーケティングして、売って、サポートして、フィードバックして、また開発に戻っていくという。

――新卒のサポートがとても充実していますね。

朝見 教育面でいうと、「メンターメンティー制度」があります。新卒・中途問わず新しく入社した人を先輩社員がサポートしてくれます。

石井 メンターさん独自のトレーニングメニューもあるよね。

朝見 フットサルで鍛える人もいたり。

座談会の間は笑い声が絶えなかった 座談会の間は笑い声が絶えなかった

石井 とにかく、メンターさんの存在は大きいです。

朝見 何でも気軽に聞けるし、業務外でも困ったことがあれば相談に乗ってくれる。

積田 2年後、3年後にこういう姿になれたらいいなと、身近な目標にしています。

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