UCOM、中小企業向けのIP電話マネージドサービスを開始

UCOMは中小企業向けIP電話サービスを開始する。導入・運用をサポートし、シスコシステムズのユニファイドコミュニケーション機能も提供する。

» 2008年01月23日 17時07分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 通信サービスのUCOMは1月23日、中小企業向けのIP電話サービス「uni-mo!」を2月1日に始めると発表した。導入・運用の全面支援を含めたマネージドサービスを安価に提供するという。

 同サービスは、UCOMの光ファイバ網を利用するもので、端末やルータなどの機器をシスコシステムズが提供する。利用料金の目安は、利用端末数が24台までの場合で月額5万4000円から、96台以下の場合で7万2000円から。通話料金は全国一律で2分間5.4円。サービス内容には、基本使用料やISP接続料、システム構築、メンテナンス、機器レンタルの各料金が含まれる。

シスコが提供するサービス統合型ルータや端末

 すでにLANを構築している企業の場合、UCOMがuni-mo!に対応したLANの再構築を行う。UCOMによる直販に加え、キヤノンネットワークコミュニケーションズも販売を行う。販売代理店の拡大も見込む。

 オプションプランとして、無線LANを利用したモバイル内線システムやWeb会議システムへ拡張、電子メール利用やグループウェア連携、セキュリティ対策などのサービスも提供する予定。サービス提供エリアは、札幌市、仙台市、首都圏地区、名古屋市、京阪神地区、広島市、北九州・福岡地区の各大都市圏を予定する。

武林社長

 UCOMの武林聡社長によれば、中小企業でもIP電話への関心が高まっているものの、IP技術の発展スピードの速さから導入のタイミングがつかめない企業が多く、「導入・運用を包括的に支援することで常に最新のシステム環境とサービスを提供し、安心して長期利用できるものにしたい」(同社長)と話す。

 シスコシステムズの堤浩幸サービスプロバイダ営業マネージングディレクターは、「2011年ごろにIPコミュニケーション市場が急拡大するとの予測もあり、ユニファイドコミュニケーションなど、企業の業務効率を高めるサービスの拡大に注力したい」と述べている。

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