「携帯電話に不安を感じる」ユーザーは34%――マカフィー調べ

マカフィーは、携帯電話に関するユーザーのセキュリティ意識をまとめたリポートの日本語版を公開した。

» 2008年03月04日 13時56分 公開
[ITmedia]

 マカフィーは3月4日、携帯電話のセキュリティの関するユーザーの意識をまとめた「Mobile Security Report 2008」の日本語版を公開した。調査したユーザーの34%が「端末やサービスに不安を感じる」と回答した。

 この調査は、日米英の携帯電話ユーザー2000人を対象に、米McAfeeがDatamonitorに委託して実施した。英語版は2月11日に公開されている。

 それによると、回答者の34%が「使用している端末とサービスの全般的な安全性に疑問を持つ」と回答した。79%のユーザーは、端末にセキュリティ対策が「施されているか分からない」と回答。15%のユーザーは「セキュリティレベルが分からない」と回答した。

 不安を感じる具体的な内容では、86%のユーザーが利用料金の水増し請求や情報の盗難・紛失と回答した。72%のユーザーは、マルチメディアコンテンツの利用や決済などのサービスに不安を感じると回答した。

 脅威などの経験については、14%が「ウイルスに遭遇した」「ウイルス感染者を知っている」と回答。80%のユーザーは、「知人がウイルスに感染する可能性があるかもしれない」と回答した。迷惑メールを「月1回以上受信する」との回答は38.6%に達し、日本では「毎日のように受信する」との回答が26.1%となった。

 セキュリティ対策について、59%のユーザーは「主要な対策の責任を通信事業者が負ってほしい」と回答。また、56%のユーザーは「端末購入時にインストールされた状態で無償提供してほしい」と回答した。

 McAfeeモバイルセキュリティ担当ヴァイスプレジデントのビクター・クズネツォフ氏はリリースの中で、「端末やサービスの高度化で不安に感じるユーザーが増加し、携帯電話事業者の収入や新サービスの普及への影響が懸念される。事業者がユーザーの声に耳を傾ける必要性がますます高まっているようだ」とコメントしている。

 リポートはPDFファイルまたはハードコピーで入手できる。マカフィーのWebサイトで利用を受け付けている。

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