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» 2008年03月07日 08時00分 UPDATE

サーバルーム配線事情:ケーブルを笑う者はケーブルに泣く (1/2)

サーバなどの機器の高密度化に伴って、サーバルームのファシリティも対応を迫られている。まずは、ケーブルに関する問題の具体例をみてみよう。

[岡田靖,ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「サーバルームの標準装備」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


 データセンターは、サーバなどのハードウェアの機能を可能な限り高いレベルで集約することが求められる施設だ。半導体や実装の技術革新でハードウェアの実装密度が著しく向上した結果、最近ではその設備のレベルを引き上げる必要に迫られるようになってきた。

 最近のサーバは高密度化が著しく、1つのラックに収容できるサーバ数は飛躍的に向上した。ラック1本に3桁台のサーバを格納するなど、一昔前では考えられないことだったではないか。

 ……そう、一昔前のデータセンター設備では想定していなかったほどの高密度環境が出現したのだ。そして、思わぬ落とし穴が明らかになってきている。まずは「ケーブル」あるいは「配線」に関する問題点を考察してみることにした。

本数の多さで困る

 サーバ高密度化に伴う問題としては、電源容量や熱対策、床の耐荷重などがしばしば取り沙汰されている。これらの課題のため、やむなくラックへの搭載台数を減らして運用せざるを得ないケースも生じるまでになった。

 こうした大きな部分の問題に加え、最近になってようやく注目されるようになってきたのが、ケーブリングの問題だ。これまで、ケーブルといえばせいぜい伝送速度や信号品質、あるいは取り回しやすさなどの基本的な機能面にのみ着目されていた程度。いわば「脇役」だったが、ハードウェアの高密度化によって必要な本数は飛躍的に増え、その存在感も増してきた。

0307_cabling_ty.jpg 配線の煩雑さが思わぬトラブルを生む

 単に、本数の多さが問題になるだけではない。例えば、冷却効率に対するケーブルの影響が、いよいよ無視できないレベルになってきている。ケーブルは床下を走るのが一般的だが、冷気もまた床下から供給されるのが一般的だ。ケーブルの本数が増えれば、通風できる隙間が少なくなり、冷却効果が低下してしまう。ただでさえ機器の発熱が問題となっている昨今、これでは困ったことになる。ラックスペースの有効活用をあきらめ、無駄なスペースができるのを我慢して運用していく以外に対処方法はないのだろうか。

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