システム管理者にとって、クライアントPCのセキュリティ対策を実施することは、重要な仕事の1つである。JP1/NETM/DMには、そうしたクライアントPCのセキュリティ対策を確認するための手段が用意されている。
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JP1/NETM/DMでは、遠隔地のクライアントPCのインベントリ情報を収集する機能が用意されている。JP1/NETM/DMが管理するインベントリ情報は、「ハードウェアインベントリ情報」「ソフトウェアインベントリ情報」「ユーザーインベントリ情報」の3種類があるが、クライアントPCのセキュリティレベルを調べるには、ソフトウェアインベントリ情報を利用する。
JP1/NETM/DMのソフトウェアインベントリ情報では、以下のようなソフトウェアの情報を取得できる。
クライアントPCのセキュリティ対策に必須のソフトウェアとして挙げられるのが、ウイルス対策製品とセキュリティ対策パッチだ。ネットワークに接続されているすべてのクライアントPCにウイルス対策製品がインストールされ、セキュリティ対策パッチが漏れなく適用されている環境にするために、まずは現状を把握する必要がある。JP1/NETM/DMでは、「ソフトウェア適用状況」確認画面で、検索対象にウイルス対策製品名を指定し、ウイルス対策製品のインストール状況やウイルス対策製品がインストールされていないPCを特定することが可能になっている。
この画面の下にある「指定したソフトウェアがインストールされていない機器を検索する」にチェックを付けて検索を実行すると、指定したウイルス対策製品がインストールされていないPCを特定できる。
逆に「指定したソフトウェアがインストールされていない機器を検索する」のチェックを外して検索すると、どのPCにどのウイルス対策製品がインストールされているかを把握することが可能だ。
セキュリティ対策パッチについても同様に、検索条件を設定して、パッチの適用/未適用状況を確認できる。
ウイルス対策製品に関しては、製品がインストールされているだけでは、セキュリティが万全とは言えない。ウイルス対策製品が常駐し、常時チェックを行えるような環境となっているか、ウイルス定義ファイルがきちんと更新されているかといったこともチェックポイントになる。
JP1/NETM/DMでは、常駐設定のPCの台数、非常駐設定のPCの台数と該当するPC一覧を確認することが可能だ。
また、ウイルス定義ファイルバージョンごとのPCの台数と該当するPC一覧を確認することもできる。
さらに、個々のPCにインストールされているウイルス対策製品の詳細情報(設定や更新状況)は、1画面で確認できる。
JP1/NETM/DMで詳細情報を取得可能なウイルス対策製品は、以下の表の通り。
Linux OSに関しては、トレンドマイクロ「ServerProtect for Linux」およびマカフィー「Linux Shield」に対応している。
なお、製品バージョン、OS、言語の違いによって対応しているウイルス対策製品、バージョンおよび取得できる情報や画面表示に仕様差がある。
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