ニュース
» 2008年04月25日 18時06分 UPDATE

ペニンシュラで男性が硫化水素で自殺図る、「楽に死ねる」とのネット情報溢れる中

ザ・ペニンシュラ東京で男性宿泊客が硫化水素を使って自殺を図る事件があった。ネットに「硫化水素で楽に死ねる」との情報があふれ、多数の自殺事件が起きている中の出来事だった。

[怒賀新也,ITmedia]

 東京・有楽町のホテル、ザ・ペニンシュラ東京で4月25日、男性宿泊客が硫化水素を使って自殺を図る事件があった。47歳のこの男性は10階に宿泊中で、浴室内で心肺停止の状態で発見された。16時の記者会見の時点で、男性の安否は確認されていない。最近になりインターネットに「硫化水素で楽に死ねる」との情報があふれ、多数の自殺事件が起きている中の出来事だった。

peninshura1.jpg 記者会見に応じる広報マネジャーの佐野氏

 ザ・ペニンシュラ東京の広報マネジャー、佐野知夏氏によると、12時50分ころに同ホテルの10階客室で卵が腐ったような異臭がし、同ホテルの男性客室係がマネジャーに報告。関係者が該当の客室に強い異臭を確認したため、扉を開けた。

 同ホテルで警備を担当するアシスタント・マネジャー、山下淳二郎氏は記者の質問に対して、客室の扉の近くにあるいすの上に「硫化水素による自殺のため入室に当たっては注意してください」というメモを発見したと話した。同ホテルは12時58分に警察に通報したという。

 ホテル側は、宿泊客の安全確保のため、8階、9階、10階、11階の宿泊客に対して避難誘導を実施した。チェックアウト時間を過ぎていたため、宿泊客は17名しかおらず、そのうち2名を誘導した。

peninshura2.jpg 「男性のメモを見て怖くなった」と話す山下氏

 東京消防庁による硫化水素の濃度検査で、いずれの階にも人体に影響する硫化水素は残存していないことを14時15分に確認したが、山下氏は「多少のにおいは残っている」と話した。ゴールデンウィークを含め、営業には支障がないという。被害について法的手段を取るかとの質問については「検討中」と答えている。

 自殺を図った男性は1泊2日の予定で滞在していた。部屋は116?のデラックススイートでホテルの西側に面している。一泊の宿泊料金は14万円という。ベッドルームなど4つの空間に分かれており「WiFiによるインターネット設備がある」(山下氏)。

 産経新聞が4月3日に伝えたところによると、複数の洗剤や入浴剤を混ぜて有毒な硫化水素を発生させ、中毒死する自殺が相次いでいる。「楽に死ねる」との内容の書き込みと具体的な方法が紹介されており、今年に入って10人以上が死んでいるという。

 今回の事件がこうしたネットの書き込みと関係しているかは現在のところ不明。

peninshura3.jpg 会見は当初ペニンシュラ側の一方的な説明で打ち切られ、質問に応じなかったことに記者が詰め寄った。「不誠実な態度を報じられてもいいのか」との声があがり、ペニンシュラ側は約10分後に会見を再開した

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ