エクストリームが環境と運用効率重視の新製品展開ネットワーク機器もグリーン志向

エクストリーム ネットワークスは環境対応や運用負荷を軽減する製品戦略を発表した。

» 2008年05月22日 08時53分 公開
[ITmedia]

 エクストリーム ネットワークスは5月21日、製品戦略の説明ならびに新製品を発表した。環境対応やネットワーク運用の負荷軽減を推進する。

久保田氏

 久保田則夫社長は冒頭、市場動向について「キャリアから新規サービスの実現、エンタープライズからはVoIPなどの新規アプリケーションへの対応が求められているが、両者に共通するのは効率化とコスト削減だ」と述べた。こうしたニーズを受け、同社によればイーサネット機器市場では年率10%の成長が見込まれ、2010年には350億ドル規模になるという。

 同社ではこういったニーズに対して、モジュラー型OS「ExtremeXOS」への統一による運用性の改善、消費電力の削減、自動化技術の推進、PoE(Power over Ethernet)への対応などに注力。ネットワーク運用に関わる総コストや負荷の削減を支援する。

 製品開発ではこうした成果が第三者機関からも評価されているという。米Toly Groupの調査では他社製品に比べて消費電力量が半分程度になるという結果になった。「効率化を支援する製品を開発したら、自ずとグリーンITにつながった」(久保田氏)

 今後は「パーフェクトバランス」というコンセプトを掲げ、ネットワークの側から、ITインフラの省電力化、効率化を支援するとしている。

 新製品では、PoE対応の無線LAN製品群とセキュリティアプライアンスの「Sentriant NG300」を発表した。

 無線LAN製品ではPoE給電やIEEE802.11n対応のコントローラ「Summit WM20/200/2000」、アクセスポイント「Altitude 450/451」、同じくアクセスポイントでIEEE802.11n対応の「Altitude 360/361」を発表。導入規模に応じて最新の無線LANソリューションを利用できるという。Summitシリーズは追加ライセンスを利用して対応可能なアクセスポイントの数を倍増できる。

Summit WM20/200/2000シリーズ

 NG300はネットワーク全体を監視し、振る舞い検知技術を利用して不正なトラフィックを遮断。リポーティング機能の「CLEAR-Flow」に対応し、コアスイッチ製品BlackDiamondシリーズの10808/12802/12806/8800やギガビットスイッチのSummit X450と連動してネットワーク状態を詳細に分析する機能が提供される。

Sentriant NG300

 SummitシリーズのWM20/200/2000は7月1日に発売され、価格は82万5000円〜485万円。Altitude 450/451は8月1日発売で、価格は18万1000円。Altitude 360/361は今秋の発売を予定する(価格未定)。NG300は5月21日に発売され、価格は493万円となっている。

 このほか、ExtremeXOSの機能を拡張するためのSDKを公開。設定の自動化を支援するウィジェットも拡充した。ウィジェットは、ユーザーのオンラインラインコミュニティー「ウィジェット セントラル」で無償ダウンロードでき、運用管理者は例えば「夜間はPoEポートを停止する」といった定義をダウンロードしてシステムに反映するだけで設定ができるなど、運用の負担を軽減する。ウィジェットにはセキュリティに関する設定が追加され、ポリシーや新たな脅威に備えるための定義などを利用できるようになった。

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