コラム
» 2008年06月02日 09時01分 UPDATE

Weekly Memo:ニンテンドーDSは情報端末に化けるか (1/2)

任天堂が5月27日から、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の無線通信機能を使って、駅や飲食店で各種情報を配信する実験を始めた。はたしてDSは情報端末になり得るか。

[松岡功,ITmedia]

エンタープライズのテーマとなる話題「ニンテンドースポット」

 今回は、国内での普及台数が2200万台を超える「ニンテンドーDS」が、ビジネスを含めた幅広い形での情報端末になり得るか、について探ってみたい。エンタープライズ分野外の話題、と思うなかれ。このDSや据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」を、ゲームだけにとどまらず教育や健康・スポーツなど幅広い分野に利用できるようにした任天堂的発想を参考にすれば、新たなビジネスチャンスが見つかるかもしれない。

 そう感じさせる実験サービスが5月27日から、東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」の全駅と列車内、および東京の世田谷・杉並両区のマクドナルド21店舗で始まった。

 実験サービスの名称は「ニンテンドースポット」。任天堂が開発した専用ブラウザソフトを、DSの無線通信機能を使ってダウンロードして利用する。利用料金は無償だ。

 つくばエクスプレスの駅構内(ホーム、改札前コンコース付近等)および2000系列車内では、NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)がDS向けに提供する公衆無線LANポータルサイト「Wi-Fine」を通じて、ニュースや天気、グルメ・宿泊情報、占い、地域情報などを入手でき、DSソフト体験版もダウンロード可能。ソフトの体験版は当初、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」「DS美文字トレーニング」など4タイトルが用意されている。実験サービスの実施期間は12月28日まで。

 一方、マクドナルド21店舗では、6月末までDS専用ホームページを通じて、商品情報や割引クーポンなどをダウンロードできるようにした。つくばエクスプレスと同様、DSソフト体験版も利用可能だ。

nintenspot.jpg つくばエクスプレスの秋葉原駅改札口に設けられた「ニンテンドースポット」の無線LAN設備
nintenstek.jpg 「ニンテンドースポット」のステッカー

 任天堂がNTTBPや日本マクドナルドと組んでこうした実験サービスを始めたのは、従来のコンテンツだけでは国内でのDSの普及がほぼ限界に達しつつあるとみられるからだ。発売からおよそ3年半が経過したDSには「年内にも次世代機が登場するのでは」とのうわさもあるが、たとえ次世代機が登場しても活用領域は現行DSの延長線上にあるといえる。任天堂では今後もこうした実験サービスを拡大し、DSの幅広い使い方を提案しながら、携帯情報端末としての活用を訴求していく考えだ。

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