開拓者から改革者へ ネタで未来を切り開く男 大沢和宏New Generation Chronicle(3/6 ページ)

» 2008年06月16日 00時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

プログラマーの35歳定年説なんて人材派遣屋のプロパガンダ

―― 「自分はもしかしたらすごいプログラマーかも」と思ってしまうときはありますか?

最近だとdan.pmを作ったときでしょうか。

―― 頭の中のぼんやりとしたイメージはどうすればコードに落とし込めるのでしょうか?

ぼんやりしたフェーズでは無理に書いてもろくなことにならないし、どうでもよくなるので落とし込みません。たいていの場合、具体的な内容や、それを見たときの反応、使われ方、どう驚いてもらえるかといったビジョンが明確になってから書くので、そこまで行かないのはボツですよね。

―― プログラマーはモテないと思いますか?

身の周りで彼女なしや結婚してないプログラマーの割合はメチャクチャ低いです。昔GREE Night 2.0に行ったときにドリコムの内藤社長が奇麗な女性に囲まれてたのを見たくらいしかモテてるプログラマーは見たことないので、平均的にはモテないんじゃないでしょうか。

―― 女性プログラマーってどうですか?

どうみてもdropdbです本当にありがとうございました asami81の話でテンションが上がったYappo氏。ディスプレイに何やら見慣れた画像が……その正体はクリックで

女性プログラマー/男性プログラマーって分ける必要ないんじゃないですかね。そんな性差別受けてスィーツ(笑)脳に侵されて良いプログラムが書けなくなっちゃったら可哀想だと思います。

 ただ、いわゆる「女性プログラマー」という人に1つ注文があって、書いたコードが見たい。snippetじゃなくて、それなりのもの。女性プログラマーの方たちだと公開されてたりした気がするのですが、いわゆる「女性プログラマー」と定義されてる方たちのコードは見たことないよなぁ。と思う次第。

―― 正直、コードを書かない人に何か言われたくないと思っている?

コードを書く人に対する理解することを放棄している人がコードを書く人に対して、コードに関する批判をしたときであればYes。理解しようとしてる人であればNo。批判がなければ何も生まれません。

―― Windowsしか知らないプログラマーはどうですか?

悲しいことですね。しかし自分はWindowsをチョイスする気がおきない。不思議!

 マジレスすると、特定の技術分野しか知らないなのは本当に悲惨で悲しいことです。ほかの技術分野に興味が向かないのも可哀想。ほかの技術分野ができないのも可哀想。とにかく可哀想です。こだわりや意地や宗教でもどうでもよくて、いろいろなことを知っておくべきですし、チャレンジするべきです。僕も一応Windowsのソフトウェアを書いてみたことがあってMFCだか何かの本も買ってみましたが、吐き気がして以来いじっていません。

―― GNUやGNU GPLについてはどう思いますか?

ぐにゃぐにゃした名前だなと思っています。基本的に空気扱いの存在ですが、使おう/Hackしようと思ったものがGPLだったりすると気構えちゃいますね。自分が作ったものにはGPLなものの派生物でない限りGPLなんか使いません。現著作者が苦しめられるライセンスって何? それ何てJASRAC(笑)? みたいな感じです。

―― ロボット3原則をまねてプログラマー3原則を考えてみてください。

  • 人のためにプログラムを書いてはいけない
  • 全部自分の力だけでやろうとしてはいけない
  • 人を驚かせるプログラムを書かなければならない

―― プログラマーの35歳定年説をどう思いますか?

人材派遣屋のプロパガンダ。

―― プログラミングの未来についてどう考えていますか?

結局のところいつまでたっても変わらないんじゃないかと思っています。このまま行くとマクドナルドでハンバーガー作ってるのと変わらない職種になりそうで恐いので、何とかしなきゃいけないですよね。もう少し知的創造やら芸術色を帯びた感じにしてアピールしないと先は暗いです。

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