コラム
» 2008年06月16日 09時07分 UPDATE

Weekly Memo:Googleのエンタープライズ戦略――続編はめじろ押し? (1/2)

先週、Googleのエンタープライズ戦略が垣間見えた提携発表があった。富士ソフトと結んだ「Google Apps Premier Edition」に関する販売代理店契約がそれだ。何が見えたかというと――。

[松岡功,ITmedia]

目指すはクラウドコンピューティング

 GoogleとYahoo!が6月12日(米国時間)、ついにネット広告事業での提携を発表した。Yahoo!をめぐるMicrosoftとの“綱引き”もひとまず終止符が打たれた格好となったようだ。

 今回は、そんな勢いづくGoogleのエンタープライズ戦略に焦点を当てたい。というのも、先週、その一端が垣間見えた提携発表があったからだ。国内の大手システムインテグレーター、富士ソフトと結んだ「Google Apps Premier Edition」に関する販売代理店契約がそれである。

weeklygoogle.jpg 提携会見を行うグーグルの村上憲郎社長(左)と富士ソフトの堀田一芙副社長兼営業本部長(6月23日付けで代表取締役副会長に就任)

 提携会見は、富士ソフトが6月11日に都内オフィスで行い、Googleの日本法人であるグーグルの村上憲郎社長が同席した。富士ソフトがGoogleの企業向けサービスであるGoogle Apps Premier Editionを、5月に発表した企業向けワンストップソリューションサービス「FSSaaBIS」(エフエスサービス)のSaaSアプリケーションとして販売展開するのが、提携内容の柱だ。GoogleがGoogle Apps Premier Editionの販売代理店契約を結んだのは、国内では富士ソフトが初めてとなる。

 Google Apps Premier EditionおよびFSSaaBISの詳細については、すでに報道されているので関連記事を参照いただくとして、両社が提携に踏み切った理由に注目したい。まず富士ソフトの堀田一芙副社長兼営業本部長(6月23日付けで代表取締役副会長に就任)は、こう語った。

 「すでに個人レベルで幅広く使われているGoogleの技術は、かつてのWindowsがそうだったように、企業でも浸透していくだろう。そのスケーラビリティや可用性、セキュリティの高さは、企業の情報システムにもますます大きな影響を与える。そうした利用環境の大きな変化に、当社も機敏に対応していく必要があると考え、Google Apps Premier Editionを販売することにした。クラウドコンピューティングを提唱しているGoogleの技術力を、当社の販売力やこれまで培ってきたお客様の信頼をもとに普及させていく役目を担いたい」

 一方、グーグルの村上氏は、「サポートの全国網や高い技術力を持つ富士ソフトの協力を得ることで、Google Apps Premier Editionの普及に弾みをつけることができる。さらにSaaSを支えるクラウドコンピューティングにも深い理解をいただいていることから、今後はその環境のもとでアプリケーションを開発できるApp Engineも活用していただき、そうした開発手法の面でも国内での先導役になっていただけることを大いに期待したい」と語った。

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