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» 2008年07月07日 08時00分 UPDATE

Windows Server環境バックアップ実践 [リカバリ編]:バックアップで満足せずリカバリまで考える (1/5)

バックアップはOS付属のツールでも可能だ。しかし、複数のシステムが対象であったり、リカバリ作業の効率化を考えたりすると、専用のバックアップツールを利用したいところだ。

[谷川耕一,ITmedia]

バックアップではなくリカバリを意識すべし

 過去2回に渡り、中小企業や部門レベルでのITシステムのバックアップ実践例を紹介してきた。前回までは、重要なデータをバックアップする方法として、安価なハードウェアを用意し最新のバックアップソフトウェアを使用することで、比較的低コストで安心なバックアップ環境が構築できることを解説した。単一システムのデータバックアップだけならば、USB接続のハードディスクを用意し、OS付属のバックアップ機能などでもなんとかなるかもしれない。しかし、複数システムが対象であったり、リカバリ作業の効率化を考えたりするとバックアップツールの活用は効果的だ。

 今回は、データではなくシステム全体をバックアップする方法を紹介する。ハードウェアにトラブルが発生した際、データが保護されていればシステムを復旧しデータをリカバリすれば障害発生前の状態に戻せる。しかし、この復旧作業は多大な時間と労力を要するのが普通だ。この手間を削減するには、重要なデータだけではなくシステム全体の保護を考えるべきだ。

 例えば、メールシステムはビジネスクリティカルであり、停止すると業務がとどこおる。メールデータをバックアップしていても、メールサーバが稼働しているマシンにトラブルが発生すれば、とにかくメールサーバを復旧しなければメール機能が使えず業務は続けられない。メールの設定は、いまやかなり複雑だ。セキュリティ対策や迷惑メールフィルターなど、さまざまな独自設定が追加されているだろう。

 OSを入れ直しパッチを当て、メールサーバをインストールして各種設定を施す。どのような設定を過去に行ったかを、きっちり記録してあれば元通りに再現することも可能だ。しかし、実際に復旧作業を行ったことがあれば、たとえ記録があってもこの作業がどんなに手間がかかるかは容易に想像できるはずだ。そもそも、OSをインストールしパッチを当てるだけでも、相当な時間が必要となる。

 サーバで稼働しているさまざまなソフトウェアすべてをインストールし直し、設定を元通りに復旧することを考えると、途方に暮れてしまうかもしれない。前置きが長くなったが、この途方に暮れそうな作業を軽減するのが、システム全体のバックアップだ。

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