児童の登下校映像を保護者に配信 学習院初等科がシステム導入動画配信でなりすまし防止

児童が登下校時にICカードを専用端末にかざすと、動画や静止画で児童の様子を保護者の携帯電話に配信する。

» 2008年07月30日 13時26分 公開
[ITmedia]
image ICカードを読み取る専用端末

 日立システムアンドサービスは7月29日、児童の安全確認ができるシステムを学習院初等科に導入したと発表した。9月8日に運用を開始する。

 学習院初等科が運用を開始するのは「登下校映像配信安全管理システム」。これは児童が登下校時にICカードを専用端末にかざすと、専用端末に搭載したカメラが児童を撮影し、その様子を動画や静止画で保護者の携帯電話に配信する。登下校の時刻などの文字情報のみを電子メールで送るシステムなどで起こりうる、他人によるなりすましを防ぐことができる。

 保護者は児童の安全確認や帰宅時間の予測が可能となり、教職員は児童の登下校の状況を参照して出欠確認ができる。ICカードには日立製作所の無線ICタグ「ミューチップ」を搭載し、それぞれの児童に38けたの識別番号を割り振っている。児童の氏名や画像などは記録していないため、紛失した場合も個人情報は流出しない。

 学習院初等科は児童の安全対策として、緊急時に保護者に一斉連絡ができるシステムを導入している。さらなる安全対策のため、同システムの導入を決めた。今後は、校外学習の様子や教職員からのメッセージを保護者の携帯電話に送信するサービスも検討している。

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