通信ポートや周辺機器の利用を制御、ウティマコが新製品

ウティマコ セーフウェアは、PCの通信ポートや周辺機器の接続を制御する機能を搭載した情報セキュリティ製品スイートを発売した。

» 2008年08月20日 19時21分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ウティマコ セーフウェアは8月20日、情報セキュリティ製品スイートの最新版「SafeGuard Enterprise 5.30」を発売した。通信ポートや周辺機器の接続を制御するモジュールを搭載している。

 同製品は、PCのHDDやPC経由で外部メディアなどに書き出したデータを暗号化するもの。新たに搭載した「Cofiguration Protection」モジュールは、PCの通信ポートや周辺機器の接続を管理者が制御でき、情報漏えい経路となる可能性がある外部デバイスとPCの接続を管理できるようになるという。

管理者の設定画面

 制御できる通信ポートは、USBやPCMCIA、IEEE1394、シリアル、パラレル、モデム、無線LAN、赤外線、Bluetoothなど。USBメモリやポータブルHDD、DVDリーダ/ライタ、FDDでは接続の可否のほか、Autorun機能実行の可否も指定できる。これらの項目はユーザー単位で設定できるようになっている。

 また、接続を許可する外部デバイスのホワイトリスト機能も搭載し、管理者が事前に製品名や製造番号を登録しておくと、社員は許可されたデバイスだけをPCに接続できる。これにより、管理者が把握していない経路のでの情報漏えいリスクが軽減されるほか、未許可デバイスを経由したマルウェア感染などを抑止できるという。

禁止されたデバイスを接続すると警告が出る

 SafeGuard Enterprise 5.30では、このほかWebによるヘルプデスク機能やライセンス管理機能も搭載。HDDの暗号化処理をバックグラウンドで実行できるようになったほか、復号化処理を高速化するなど、パフォーマンスの改善も図った。

 ヤーン・ボスフェルト社長は、新製品について「暗号化は情報漏えい対策の有効な手段であり、新機能やパフォーマンスの向上によって従来よりも使い勝手の良いものを目指した」と話している。

過去のセキュリティニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ