ユーザックシステムが提供する物流BMSに対応したEDI業務支援パッケージには、受発注にかかわる業務のデータレイアウトが設定されているなどの特徴がある。
ユーザックシステムは9月30日、物流業界における電子データ交換(EDI)を支援するアプリケーションソフト「EOS 名人.NET」を発表した。卸やメーカー向けのオンライン受発注システムとして提供する。流通業界の新たなEDIのガイドラインである流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)に対応した製品で、10月末より出荷を開始する。
EOS 名人.NETは、流通BMSで定められた6業務の発注、出荷、受領、返品、請求、支払い案内のデータレイアウトをあらかじめ設定している。利用者認証や操作ログ保存の機能も持ち、内部統制強化も図れるという。実行環境にはMicrosoftの「.NET framework 3.5」を採用し、インターネットによる通信規格のJX手順をサポートする。
通信やデータ変換機能を持つだけでなく、データ訂正や各種帳票発行といったEDI業務に必要なアプリケーション群をパッケージとして提供するため、取引先から要請されるEDIの構築費用を削減できるとしている。
サーバに組み込む大手企業向けの大容量のデータ処理に適したEnterprise版と、クライアントPCに導入する中小企業向けのStandard版がある。価格は、Enterprise版が120万円、Standard版が35万円。別途、通信ソフトウェアのJX手順が必要となる。Enterprise版が40万円、Standard版が15万円。すべて税別。
流通BMSとは、日本チェーンストア協会や日本スーパーマーケット協会などの業界団体が検討、実証実験を重ねて作成されたガイドライン。通信基盤にはインターネット、データ表現形式はXML形式を採用している。データフォーマットや業務プロセスも標準化する。
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