現場ですぐに役立つ知識を欲するあなたに贈る珠玉のTips集。今回は、Solarisのリリース管理に用いられているアップデートリリース番号について解説します。
Solarisにアプリケーションを導入しようとしています。このアプリケーションは「Solaris 8 2/02」以降のリリースが必要となっていました。この「2/02」というリリースはどのようにすれば確認できますか? また、これが違うと、何か問題があるのでしょうか?
Solarisでは、Solaris 7やSolaris 8といったバージョン番号以外に、アップデートリリース番号でリリースが管理されています。バージョン番号の後の数字は、リリースされた「月/年」を表しています。ご質問の「Solaris 8 2/02」というリリースであれば、Solaris 8および2002年2月にアップデートされたリリースであることを示しています。
では、使用中のOSがどのアップデートリリースかを確認しましょう。まず、バージョンを確認するには、unameコマンドを使います。
% uname -a
SunOS ns0 5.8 Generic_117350-23 sun4us sparc FJSV,GPUZC-M
unameコマンドでは、OSのバージョンやカーネルバージョンなどしか確認できません。アップデートリリース番号を確認するには、/etc/releaseファイルを参照します(リスト1)。
Solaris 8 2/02 Fujitsu_3 s28s_u7fjsv3wos_04 SPARC
Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved.
Assembled 08 December 2002
このリリースの管理は、Solaris 2.5.1以降から使われています。リリース番号が変わると、ソフトウェアの不具合修正パッチだけではなく、新しい機能が追加されていることや、ソフトウェアがバージョンアップしていることがあります。従って、必ずアプリケーションで指定されたリリースを使用してください。
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