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今日から使えるITトリビア:パソコンのテレビCMとタレントの関係――ジャニーズのあの人も

テレビで目にするパソコンのコマーシャル。各メーカーとも、毎年3回程度のモデルチェンジに合わせ、CMを模様替えしている。今回はそのテレビCMについて調べてみた。


さすが富士通、ジャニーズのあの人の壁紙が

 かつては、たくさんのメーカーがひしめき合っていたパソコン市場だが、海外メーカーの合併や売却、国内メーカーの撤退などにより、「大手」といえるメーカーはずいぶん絞られた。国内メーカーが優勢、海外メーカーが追随という、国内パソコン市場シェアの図式は、ここ数年あまり変わっていない。

 モデルチェンジの多いパソコン市場では、テレビCMも頻繁に切り替わる。特にコンシューマー市場では、印象に残るテレビCMを制作すれば、それだけ購買に結びつく傾向があり、広告代理店の腕の見せ所ともいえる。

FMV壁紙ダウンロードサイト FMVの壁紙ダウンロードサイトは、ジャニーズタレントの写真を公式にWebから入手できるという点で希少な存在

 パソコンのテレビCMで筆者が最初に思い浮かべるのは、富士通のFMVシリーズ。とくに、SMAPの木村拓哉と有名ゲストが登場するコント調のテレビCMは、万人が楽しめるデキに仕上がっていると思う。FMVのテレビCMにキムタクが登場したのは、2000年5月のこと。すでに丸8年にわたって、FMVの「顔」を務めているのだ。ちなみに、キムタクの前は1994年から2000年まで、高倉健が出演していた。懐かしく感じる人も多いのでは。

 富士通は、Webページ上にテレビCMの特設ページを開設するなど、その効果を重視しているようだ。中でも、キムタクファンの御用達ともいえるのが、壁紙のページ。なんと、キムタクの写真画像がダウンロードできるのだ。彼が所属するジャニーズ事務所は、所属タレントの肖像権を守るためにWeb上に写真を(極力)公開しないという方針のようで、出演した映画やドラマのプロモーションサイトにも使えないことがあるほど厳しい。例えば有名雑誌「anan」のバックナンバー紹介ページでも、ジャニーズタレントが表紙を飾った号はシルエットでの掲載となっている。しかしそこは富士通の力なのか、FMVにおいては認められている。

Dynabook壁紙ダウンロードサイト キムタクに対し、NEWS山下はイラストでの登場にとどまる

 国内パソコン市場でシェアナンバー1をうたうNECでは、テレビCMのメインキャストに玉木宏と山本太郎を起用して5年になる。玉木も山本も好感度の高いタレントであり、トップシェアを続けるNECの一助になっていることは間違いないだろう。

 NECに並び、ノートパソコンでは不動の人気を誇る東芝のDynabookでは、2007年4月から田村正和とNEWSの山下智久がテレビCMに出演している。そういえば山下も、キムタクと同じジャニーズ事務所に所属している。写真はと思いきや、東芝が提供する壁紙は全てイラストタッチになっていた……。

 こうして見ると、国内メーカーのテレビCMは、好感度の高い男性タレントが王道のようだ。

アップルの「PC vs Mac」には元ネタあり

 国内メーカーの中でも、ちょっと違う路線のテレビCMを続けているのが、ソニーのVAIO。タレントや有名人を採用することが多いのは同様だが、何かしらテーマを持たせた、シンプルかつおシャレな雰囲気を大切にしているように感じる。宇宙飛行士の毛利衛、脳科学者の茂木健一郎、女優の松下奈緒、モデルの森泉を採用した最近のテレビCMも、ソニーらしい作りだと思う。

 一方、海外のパソコンメーカーに目を向けると、テレビCM(の制作費)にあまりお金をかけていないのでは? と感じることが多い。国内のパソコン市場シェアがNEC、富士通に次ぐ第3位のデルのテレビCMはそれほど目にする機会はなく、タレントを起用したイメージ広告よりもパソコン本体の機能、性能を語る実利主義を優先しているように思える。

 日本ヒューレット・パッカード(HP)のテレビCMも同様で、筆者は何となくバタ臭さを感じてしまう。もっと日本向けのテレビCMを作っても良いだろうに……。

 そんな中で、やっぱり違うモノを作ってくれるのが、アップルだ。MacBook Airを宣伝する直近のテレビCMは、封筒にノートパソコンを入れて薄さを強調するシンプルなものだが、2006年から放映されていたラーメンズが出演するテレビCMは、「PC vs Mac」を煽るものとして一部で話題になった。事実かどうかは別にして、アップルが考える「PCのおバカさ」が端的に表現されており、なかなか笑えるものに仕上がっていた。

 そのアップルのテレビCM、日本ではお笑いコンビを起用したが、実は米国で放映されていた元ネタが存在する。「メタボなパソコン君とスマートなMac君」の掛け合いがそれだ。パソコン市場でさほど大きな存在ではないアップルのテレビCMだから、笑って許せそうな気がするが、それをマトモに受け止めてしまった企業がある。そう、マイクロソフトだ。

 既報のとおり、マイクロソフトはこの秋からWindowsブランドキャンペーンの一環として、アップルに対抗するテレビCMを放映している。コンシューマー向けOSという市場では、独占ともいえる状態なのだから「もうちょっと余裕を持てばいいのに……。」と感じるのは、筆者だけではないだろう。

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