ソフトバンクホークス、Yahoo! Japanドームに「IT観客席」導入シスコの機材を使用

福岡ソフトバンクホークスは、試合中にマルチアングルやリプレイの映像、無線LANインターネットなどを自由に楽しめる観客席を導入する。シスコ製品を利用した。

» 2008年12月15日 18時23分 公開
[ITmedia]

 プロ野球の福岡ソフトバンクホークスは12月15日、Yahoo! Japanドームに試合模様のマルチアングル映像やリプレイ映像などを視聴したり、無線LANインターネットが利用したりできる観客席「シスコゾーン」を導入すると発表した。

 導入する観客席は、ライト側とレフト側に新設する体験型観戦ゾーン「ビクトリーウイング」の一部分で、ライト側5階席に約606平方メートルの広さで新設する。観客席はタッチパネル式の小型モニターやPC用電源コンセントを配備し、2人が座れるペアシートスタイルを採用。最大128人を収容できる。

開幕戦に合わせて稼働予定のシスコゾーン

 シスコゾーンでは、1イニングごとに見たいシーンを視聴できる「映像リプレイサービス」や好きなアングルの映像を視聴できる「マルチアングル試合中継」、試合当日に活躍した選手を投票する「MIP投票サービス」、選手のプロフィールを検索できる「選手データ検索」の各サービスを提供。無線LANによるインターネット接続や他球場での試合経過案内、観戦チケットのオンライン予約サービスの提供も予定する。

 サービス関連機材はシスコシステムズが提供。映像配信や管理などの仕組みに「Cisco Content Delivery System」「Cisco Digital Media System」「Cisco TelePresence 500」「Cisco Encoders」、無線LANインターネットに「Cisco Wireless Access Point」「Cisco Catalyst Switch」などのシステムを納入した。

観客席のイメージ

 シスコではこのほか、シスコゾーン周辺に場内案内などの情報を表示するデジタルサイネージシステム「Cisco Wall」も提供した。将来的には、グラウンド上にいる人物と観客がディスプレイを介して会話するといったサービスの提供も想定している。

 福岡ソフトバンクホークスは、シスコゾーンの入場料を1席当たり7500円に設定。2009年2月に竣工し、開幕戦から稼働する。同様のシステムを、米大リーグのNew York Yankeesが2009年春に竣工予定のYankees Stadium改修に合わせて導入を計画している。

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