現場ですぐに役立つ知識を欲するあなたに贈る珠玉のTips集。今回はBINDで連番レコードを生成する方法を紹介します。
BINDで連番レコードを生成するSolaris上でBINDを利用し、DNSサーバを運用しています。使用しているサーバアプリケーションの関係で、クライアントの逆引きIPアドレスをDNS上に登録しなければならないのですが、対象となるIPアドレス数が多く大変です。連番形式でよいので、簡単な方法はないでしょうか?
お使いのBINDのバージョンが8.2以降、もしくは9.1以降であれば、簡単に連番レコードを生成できます。バージョン番号を調べるには、次のように実行します。
# /usr/local/sbin/named -v
BIND 9.4.3
対応バージョンを使用していることが確認できたら、実際に設定します。これにはBINDの拡張構文の1つである、「$GENERATE制御ステートメント」を用います。
例えばDHCPでIPアドレスを割り当てている範囲に対して、「dhcp-IPアドレスの4オクテット目」という逆引きホスト名を割り当てるとします。このときに逆引きゾーンファイルに記述する内容は、以下のようになります。
上のように設定してからBINDを再起動(あるいはリロード)することで、記述に従った変数展開が行われ、内部的には以下のように取り扱われます。
2.1.168.192.in-addr.arpa. PTR dhcp-2.dtc.co.jp.
3.1.168.192.in-addr.arpa. PTR dhcp-3.dtc.co.jp.
:
:
254.1.168.192.in-addr.arpa. PTR dhcp-254.dtc.co.jp.
なおスレーブサーバ側には、あらかじめ展開された状態でレコードが渡されます。この機能をうまく用いることで、記述ミスの防止や設定作業の省力化が図れます。
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