富士ソフト、「Google Apps」導入で約1万人が使う情報システムを整備へ「クラウド」で運用

富士ソフトは4月より、「Google Apps Premier Edition」を使って社内の情報管理システムを運用する。非正規社員や派遣社員を含む全従業員の約1万人が利用する規模になるという。

» 2009年01月20日 15時25分 公開
[ITmedia]

 富士ソフトは1月20日、インターネット経由で電子メールやスケジュール管理といった機能が使えるGoogleの企業向けWebアプリケーションサービス「Google Apps Premier Edition」を4月に導入すると発表した。非正規社員や派遣社員を含む全従業員の約1万人が利用する情報管理システムを運用する。

 同社は複数のスケジュール管理機能や電子メールソフトウェアを使っていたが、約1万人の従業員のデータベースを一括で管理するに当たり、設備投資費と人件費がかさんでいた。Google Apps Premier Editionを採用することで、Googleが運営するデータセンターで約1万人のデータベースを管理でき、自社内のストレージの容量を確保できる。1ユーザーID当たり年額6000円で導入でき、Google Apps Premier Editionと同程度の電子メールやスケジュールなどの情報システムを構築する場合に比べて、運用に掛かるコストを5年間で約3分の1に減らせる試算だという。

 Google Appsは、Webメール「Gmail」や文書作成や表計算のアプリケーション「Googleドキュメント」などの機能で構成するツール群。有償版に当たるGoogle Apps Premier Editionでは、24時間体制のサポートや99.9%の電子メールの稼働率を保証し、1アカウント当たり25Gバイトの容量が提供される。

 Google Apps Premier Editionは、インターネット経由で情報管理の機能を提供する「クラウドコンピューティング」型のサービスで、1万人を超える規模での導入事例は初になるという。

 同社は、Google Apps Premier Editionの販売代理店として、今回の導入事例などを顧客企業に提案し、売り上げ増を狙う。

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