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» 2009年09月24日 18時00分 UPDATE

企業とTwitterの向き合い方:Twitterマーケティングの成功事例を分類する【前編】 (1/3)

企業がTwitterをマーケティングやプロモーションに生かす事例が出始めている。そこでは各社がそれぞれ創意工夫を凝らしたメッセージを打ち出し、ユーザーの取り込みにつなげている。企業Twitterの成功例を2回に分けて紹介する。

[小林啓倫,ITmedia]

 企業がTwitterをマーケティングに生かせるかについて考えるこのシリーズでは、人々が集まりつつあるTwitter(1回目)上に、広範囲にメッセージを伝播させられる(2回目)ことを確認した。しかし活用における具体例がなければ、Twitterが企業にとってどれだけ有効なのかをイメージしにくい。

 そこで今回は、企業のTwitter活用における先行事例を「ブロードキャスト型」「セールスマン型」「キャラクター型」「コミュニティー型」の4種類に分類し、それぞれどのような取り組みをしているのかを検証してみたい。

1. ブロードキャスト型

 ブロードキャスト型は、「とにかく企業のメッセージを届けるためにTwitterを使う」というタイプだ。テレビやラジオと同じような使い方のため、ブロードキャスト型と名付けた。

 ブロードキャスト型は、最もシンプルなTwitterのマーケティングの活用例といえる。できるだけ多くのフォロー数を集め、メッセージを伝えるのが基本だ。効果測定は、フォローしている人の数からメッセージの到達度を測ったり、メッセージに添付するURLのクリック率を測定してページビューを測定したりする手法がある専用のURLを設定するなどの工夫により、Twitterを経由した流入についてある正確に把握できるのだろう。

 このタイプの典型例は、マスメディアによるTwitter活用だ。例えば朝日新聞社のアカウント「@asahi」は、同社が運営するWebメディア「asahi.com」に掲載している記事のヘッドラインとURLを機械的に流している。フォロワーは現時点で約13万6000人(9月24日現在)。サイト全体から見ればページビューへの貢献度は小さいかもしれないが、費用対効果の面ではプラスになるという公算が高いだろう。

キャラクター「コッコ」がつぶやくのが特徴。毎日新聞社のTwitterページ キャラクター「コッコ」がつぶやくのが特徴。毎日新聞社のTwitterページ

 毎日新聞社のアカウント「@mainichijpedit」では、多少ひねりが加えられている。約12万7000人(9月24日現在)のフォロワーに自社サイトの記事を告知するスタイルは同じだが、同社のキャラクター「コッコ」がつぶやくという設定で、ヘッドラインが口語調に変更されている。人によって好みが分かれるものの、この方がフォローしている人に好奇心を抱かせ、URLがクリックされる可能性も高まるだろう。だが、記事の選定とヘッドラインの文章の作成に時間をかけているはずであり、労力に見合う効果が出ているかは定かではない。

 毎日新聞社の取り組みで注目すべきは、Webサイト「毎日jp」の各記事に「Twitterでつぶやく」ボタンが設置されている点だ。これをクリックすると、記事のヘッドラインとURLが自動的にTwitterの入力欄に設定され、ユーザーが自分のアカウントを使って簡単に記事を紹介できる。第2回目でも取り上げたが、この機能は実質的に自社アカウントの情報を「RT」(転送)してもらうことに等しい。フォロワー数では朝日新聞社の後塵を拝している毎日新聞社だが、Twitter経由での公式サイトへのアクセス数では、朝日新聞社を凌いでいる可能性も考えられる。

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