NTTデータ、Eucalyptusを用いたプライベートクラウド構築サービスを発表

NTTデータは、Amazon EC2/S3と互換性を持つEucalyptusを用いたプライベートクラウド構築サービスを発表した。必要に応じて柔軟なスケールアップが可能なAmazon EC2へのアップグレードが可能なプライベートクラウドを構築できる。

» 2010年04月09日 12時59分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 NTTデータは4月8日、Amazon EC2/S3と互換性を持つオープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「Eucalyptus」を用いたプライベートクラウドを構築する「フルOSSクラウド構築ソリューション」をNTTデータ先端技術のクラウドソリューション「BizXaaS」の新メニューに追加した。

 Eucalyptusは、インタフェースがAmazon EC2と互換性を持ち、Amazon S3と互換性を持つ「Walrus」も組み込まれている。ハイパーバイザーとしてサポートしているのはKVMとXen。

 プライベートクラウドは、パブリッククラウドが企業に広く受け入れられるようになるまでのつなぎととらえるなら、独自のクラウド基盤を構築するのはあまり得策でない。そのためNTTデータでは、Amazon EC2/S3とAPIレベルで互換性を持つEucalyptusを採用することで、仮想マシンイメージを相互に利用可能にした。まずはプライベートクラウドの導入から検討したいといった顧客に対し、必要に応じてより柔軟なスケールアップが可能なAmazon EC2へのアップグレードパスを用意したソリューションを提供しようとしている。

 NTTデータはAPI互換という特性を生かし、Amazon Web ServiceおよびEucalyptusを透過的に管理できるGUIツールを用意、管理面の利便性を向上させたほか、互換性を持たせた仮想マシンの管理やLDAP認証、リソース管理制限などの機能を追加し、運用管理系機能も強化している。

 提供開始は2010年度上期の予定で、受け付けはすでに開始している。



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